1999/05/22 12:18:40(UT) Ls=142.65゜CM= 73.97゜De=+22.33゜Dia=15.18" 20cm F8ニュートン反射(苗村鏡) テレビュー3Xバーローレンズ 合成F24 NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット アンシャープマスク処理 2°プリズム 透明度 8/10 シーイング 7/10 強調画像作成:伊賀 (こちらで拡大した画像としました) |
Cryse(クリセ)北方の雲がAcidalium(アキダリウム)の東側の夕霧と一緒になっているのがよく捉えられています。Syrtis(シルチス)やAcidariumはこういった傾向が強く,珍しい現象ではありませんが,強調処理をしてない画像でもその様子が読み取れます。また,Solis(ソリス)の東側に当たるDaedaria(ダエダリア)にも同じく白っぽい朝霧が現われています。 北極冠のすぐ右側には永久北極冠と同じ程度の輝度をもつ,白色の雲が存在しているのが分かります。4月27日にHSTによって注目されたものとよく似た場所ですが,よく見ると,形状がややちがっているらしいことが読み取れます。 南極方面はかなり微妙ですが,南極冠があるらしい様子が分かりますが,これだけ単独では何とも判断ができかねるといったほうがよいでしょう。 模様の中で,今回目立つのは中央南側にある,Agathodaemon(アガトダエモン運河)と,そのすぐ北側のGangess(ガンゲス運河)との間のOphir(オピール)です。ここはいつも明るく見えるところですが,今シーズンはいつも淡い雲に覆われてなかなか明るいノーマルな姿を見せてくれていなかったのですが,今回はふだんの顔が非常によく見え,この辺りにかかっていた雲が晴れたことがよく分かりました。 |