Mars Image on May 27, 1999 (ALPO-Japan)

1999年 5月27日の火星

奥田耕司、林 敏夫
K.Okuda, T.Hayashi


Toshio Hayashi (350mm SC, BITRAN BJ-30L Cooled CCD Camera)
1999/05/27 11h44m(UT)
Ls=145.15゜ CM= 20.60゜ De=+22.71゜ Dia=14.74"

350mm Schmidt-Cassegrain
BITRAN BJ-30L Cooled CCD Camera
R-filter, 1/4sec, Single image

Koji Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)
1999/05/27(UT)
Ls=144.4  De=+22.1  Dia=14.7"

    11h58m(UT) CM= 24.7
    13h09m(UT) CM= 42.0
    13h26m(UT) CM= 46.1

250mmニュートン反射
BITRAN BT-01 冷却CCDカメラ
S=4/10  T=5/10
観測コメント
曇を通しての観測
北極冠のすぐ東側(左)が北極冠と同等に明るい
南極側一体がかなり明るい

Mars Today (Makoto Adachi)

奥田氏の今回の画像の中で注目されるのは奥田氏自身がコメントを示されておられるように,北極冠のすぐ東側のOrtygia(オルティギア)に雲が写ったことです。奥田氏の画像は全体的に見てよく分解されているため,大きな雲の様子は捉えにくいのですが,この様な大きさの雲はよく捉えることが出来るようです。はたして白色雲か黄雲かはよく分かりませんが,5月22日の雲とは対照的な場所に発生しており,火星の北極からはまだまだ,たくさんの水蒸気の補給が行なわれていることを裏付けているといえるでしょう。

明るさの低くなった永久北極冠の内部にかすかに,割れ目らしき模様が写っています。

また,南極フードの明るさには明るさのばらつきのあることが読み取れます。


ALPO-Japan Mars Section