Mars Image on May 29, 1999 (ALPO-Japan)

1999年 5月29日の火星

安達 誠
M.Adachi


Makoto Adachi (310mm Newtonian, Drawing)

1999/05/29 13h00m(UT)
Ls=146° CM= 21°
De=+22° Dia=14.5"
Seeing:2/10 Trans.:5/5 x400
  • 南極付近は非常に明るい。
  • Acidariumは低コントラストである。
  • Solis地方はターミネータで暗い。
  • Tempeは明るい。
  • 北極冠は明るく見える。

1999/05/29 14h20m(UT)
Ls=146° CM= 41°
De=+22° Dia=14.5"
Seeing:2(3)/10 Trans.:5/5 x400
  • Erythraeumは複雑に見える。
  • 南極付近は非常に明るい。
  • Gangesの北部がかすかに見える。

Mars Today (Makoto Adachi)

気流が今ひとつよくないときの観測のため,多くを語ることはできないが,今回の観測では南極冠の一部が見えていることを示しておきたい。見え方としてはSPH(南極フード)の下にエッジが見えていたことです。輪郭は決して滑らかなものではなく,でこぼこした複雑な様子を示していました。これから急速に様子がはっきりし,どのような過程を通して成長していくかが見られることでしょう。

今回気がついたことの一つに,Gnges(ガンゲス運河)が見えなかったことが挙げられますが,今日の観測では北部がかすかに見えたことです。淡いベール状の雲に覆われていたのか今まで見えなかったものが見えてきました。これから全体が見えるようになるのか,それとも,このままになるのか注目したいところです。


ALPO-Japan Mars Section