Mars Image on June 1, 1999 (ALPO-Japan)

1999年 6月 1日の火星

池村俊彦、中西英和、林 敏夫
T.Ikemura, H.Nakanishi, T.Hayashi


Hidekazu Nakanishi (200mm Maksutov-Newton, Starlight Xpress MX5-C Cooled CCD Camara)
1999/06/01 12:02:00(UT) Ls=147.69, CM=339.72, De=+22.98, Dia=14.26" 200mm F6 マクストフニュートン(インテスマイクロ社製ALTER8N) ST9mm、露出1秒 スターライトエクスプレス社製 CCD MX5-C 最大エントロピー法

Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)
1999/06/01 12:04:26(UT) Ls=147.69, CM=340.31, De=+22.98, Dia=14.26" 31cm F5 ニュートン テレビュー5Xバーローレンズ 3゜プリズム 合成 F72 NEC PICONA 1/7秒 5枚コンポジット (強調画像:作成伊賀)

Toshio Hayashi (350mm SC, BITRAN BJ-30L Cooled CCD Camera)
1999/06/01 12h31m(UT)
Ls=147.70゜ CM=346.79゜ De=+22.98゜ Dia=14.26"

350mm Schmidt-Cassegrain
BITRAN BJ-30L Cooled CCD Camera
R+DR655 filter, 1/8sec, Single image

Mars Today (Makoto Adachi)

北極冠の周辺は余り明るさが感じられず,この地域の雲の様子はこの時点では活発ではないように思われます。注意して見ると,Acidarium(アキダリウム)の北東(左下)がやや淡くなっており,この部分に雲が発生しているかもしれないような様子を示しています。

Sbaeus(サバエウス)の付け根に当たる,Incurval(インクルバル)と,Serpentis(セルペンティス)がわずかに淡くなっており,この辺りに局部的な雲が発生している可能性があります。ただし,Hellespontus(ヘレスポントス)はかなり濃くなっており,一見して普通のような姿に見えますが,実はSbaeusが東側に細くなってHellespontusにつながっている様子から上のような状況が読み取れます。

南極部分は淡くフードがかぶさっており,やや明るく見えますが,南極冠のことを判断できるような状況にはまだないようです。


ALPO-Japan Mars Section