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視直径がずいぶん小さくなった火星ですが,現在の特徴を良く示しています。南極冠がもうそろそろしっかりと見えてきてもよいのですが,そこまでは確認できませんでした。しかしながら,強調画像を見るとそれらしき雰囲気が漂っています。視直径が小さいので明瞭に写らないだけで,たぶん南極冠はしっかり写っているものと思われます。ただ,明るさを考えるとモヤのようなものが被さっている可能性もあります。 赤道付近には相変わらず淡い雲が覆っている様子が良く捉えられています。この時期になると発生が少なくなるのですが,まだまだ活発なようです。今回の観測で目立つのはSolis(ソリス)が非常に濃く写っている事です。視直径のわりにずいぶん鮮明な写り方で,今年はsolisの濃い年だったといえるでしょう。また,その西にあるAetheria(アエテリア)方面が視直径のわりに暗く目立っています。この付近の高山には高い部分に雲がかからず晴れていることを示しています。したがって,Solisを含めてずいぶん広い範囲が晴れていることになるでしょう。 |