1998年11月28日の火星

池村俊彦



1998/11/28 21:05:14(UT) CM= 20.63゜2枚コンポジット
1998/11/28 21:17:00(UT) CM= 23.50゜5枚コンポジット

De=+25.01゜Dia= 5.18"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 1゜プリズム
合成 F50   NEC PICONA 1/7秒   

Ls=63°です。非常に良く撮れた画像です。主だった模様の状態がよくわかります。

北側に大きく面積を占めているのがMARE ACIDALIUM(アキダリウム海)です。きわめてノーマルな姿をしています。注意して見ると,そのすぐ南西にLUNA LACUS(ルナ湖)が認められます。肉眼でもよほどのシーイングでないと確認は難しいところです。濃さについてはいつもとかわらないようです。SINUS SABAEUS(サバ人の湾)やその突端にあるSinus Meridiani(アリンの爪)もなんとか確認できます。

Margaritifer Sinus(マルガリティファー湾)からAurorae Sinus(オーロラ湾)までも確認できます。この模様の写り方から見て,北極冠がずいぶん小さいのですが,これは,極冠が反対側に片寄って存在しているということになるかと思います。これから,視直径が大きくなるにつれてはっきりと確認できるかと思います。(文責安達)


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