木星観測報告 1996/12/08

安達 誠

12月27日以前に公開したスケッチ画像の日時が誤っていました。


12月に入り、安達が木星を4回観測しています。観測できた経度はII系で示すと次のようになります。
12月 2日 286°
    6日 152°
    7日 302°
    8日  99°
いずれもシーイング1の劣悪な条件ですが、幾つかの特徴が捕らえられていますので、以下に報告します。

SSTB
全体的に見て、暗くはっきりしている。所々に暗部が見られる。一つの暗部は経度で20〜30°位はあるでしょうか。

STB

永続白斑は相変わらず見られる。BCの前方のSTBが相変わらず濃化してきているらしく、濃く捕らえられている。GRS後方はかろうじて認められる。GRSのすぐ南側のSSTZにやや明るい暗部が見られる。LEBSは相変わらずらしいが、それぞれを識別できていない。

GRS

赤味は相変わらず強く、リム近くにあっても色が良く分かる。経度は不明。

SEB

GRSの後方のSEBZは特に白斑を認めることはできていない。周辺減光ではっきりとつかめていない。LEBSのDEすぐ北側に明るい白斑を伴った湾が見られる。SEBs Bayも存在しているようだ。

NEB

暗い部分やリフト状の模様が所々に散見される。

NTB

NEBから北側がべったりと暗くなってしまった。NTBは見にくく、シーイングが悪いと見えない。
1996.11.24 162(I) 145(II)
1996.12.06 261(I) 152(II)
1996.12.07 59(I) 302(II)