木星観測報告 11/16-12/15
九条観測所: 浅田秀人
今度こそ最終の木星レポートです。
シーズン末期ながら、11/20,12/3,12/15に観測ができました。
主にCCD画像で見られる木星面をレポートします。 (2画像はともにR60を使用)
11/20 17h44m(JST) ω1=197 ω2=311
この経度では
STB
が相変わらず濃い。
子午線付近の
STZ
に白斑らしきものがあるが、永続白斑及びその周辺の白斑ではない。
SEB
はこの経度では濃く、安定している。
EZn
に見られるfestoonは大変濃く、まだ活動的な様相である。
NEB
が若干細めに見えるが、R60ではシーズン当初からこの程度の写り方である。
12/15 17h18m(JST) ω1=244 ω2=66
この経度では
STB
は写らず、
SSTB
が濃く目立っている。
RS
は眼視観測でも顕著に見られた。3月にこの視直径より大きい木星像で
RS
を見ているが、その時と比べると現在のほうが赤味が強く目立っている。
SEBZ
は
RS
の後方で明るく、現在でも白斑群の活動が続いていると思われる。
NTB
はこの画像では顕著だが、11/20の画像では淡い。
CMT
RS
のみ。
12/ 3 (f) II=74.3
12/15 (c) II=64.2