木星観測報告 1996/11/16-11/17
堀川邦昭
週末は晴天に恵まれたため、2日間とも木星を見る事ができました。
この時期ですから、シーイングはよくありません。おおまかな状況を掴めた程度です。
スケッチの時刻、経度は以下の通りです。
1996/11/16 08:37(UT) I系= 3.6 II系= 47.0
1996/11/17 07:58(UT) I系=137.4 II系=173.4
長いことやってますが、午後4時台(7時UT)にスケッチを取ったのは初めてです。
両日とも
SSTB
は顕著で、木星面で3番目のベルトに見える。
永続白斑
は、付近の
STB
が淡く乱れているのはわかったが、本体は確認できず。無念。
RS
は薄暗く、本体がむき出しのようだが、
SEB
と分離するのは困難。経度は63.9°(11/16 09:05UT)で、ゆっくりとした後退傾向は変わらず。
SEB
はほぼ一様で特徴なし。
RS
後方の
SEB
は前方より淡く、白斑の存在する可能性はあるが、確認できず。
ゾーンでは
EZ
が最も明るい。シーズンの初めや終わりの時期に
EZ
が明るく見えるのは、ここ数年の共通した特徴。
NEB
は変わらず太い。南縁には突起が見られ、
EZn
に向かってshadeが見られるが、フェストゥーンはわからない。
NTrZ
に赤みがある。隣の
NTZ
(無彩色)と比べて赤っぽい。
NTB
は16日は太かったが濃度は今一つで
SSTB
には及ばず。17日は細くて不明瞭。
以上、こんなところです。今シーズンはあと1−2日見たらおしまいと思います。