木星展開図 月惑星研究会 関西支部 (最新)


ALPO-Japan Latest
Jupiter Cylindrical map 2001/10/26
伊藤紀幸
N.Ito
Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)

コメント
 2001年10月の木星面(概要)
 木星は明け方南中するようになった。安定したシーイングに恵まれる機会は少ない
が,新潟は下旬ごろ比較的安定した好天が続いた。25,26日(UT)に得られた画像から
展開図を作成した。

SSTB:体系2の180〜40度付近まで連続して観察でき,240度付近から南にシフトしてい
る。180〜230度付近に4つの 小白斑が確認でき,およそ1度/日の割合で前進している。

STB:体系2の300〜60度付近まで太く,その他の経度では細くなっている。永続白斑BA
は128度(10月26日UT)に位置しており,あいかわらず後方および周囲を暗物質が取り
囲まれている。


GRS:体系2の73〜6度に位置しており,SEBsおよびSTrZのprojectionや暗班を取り込み
Archが形成された。南側の色の濃さが目立つ。

SEB:全周に渡って中央部が淡化している状態が続いている。

EZ:EZsのGWSは確認できていないが体系1の10〜40度付近にあるのではないかと思われ
る。EZsは一番明るい帯になっている。EZnには目立つfestoonがないが,1系100度付
近からSEBに大規模なリフトを形成した白斑がある。

NEB:全周に渡って拡幅しており,中央部にbargeが数多く確認できる(体系2の67,
101,114,172,237,266,337度)。notchは123,203,248,319度と数が増えてい
る。先月まで3カ所確認できたリフトは体系2の60度から100度におよぶものが目立つ
が,他ははっきりと確認できなくなった。

NTB:NEB,SEBに次いで濃く見られる縞になっており,ところどころ薄くなっている箇
所がある。

NNTB:連続した長さのある濃い部分が見られなくなった。

 9〜10枚コンポジット
     新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 K-40mm拡大撮影
     SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20にて撮影

 HIDEO EINAGA ≪新潟県 伊藤紀幸≫

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