木星展開図 月惑星研究会 関西支部 (最新)
ALPO-Japan Latest
Jupiter Cylindrical map 2001/11/24
伊藤紀幸
N.Ito
Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)
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2001年11月の木星面(概要)
下旬には午前3時ごろ南中するようになり観測可能時間は伸びたものの,新潟では
好天に恵まれる機会が少なくなった。
上の図は21,23,24日(UT)に得られた画像から作成した展開図。
SSTB:体系2の160〜20度付近まで連続して観察でき,小白斑がいくつか確認できる。
特に170〜200度付近の3つの小白斑は昨年から追跡できている。
STB:2系270°付近までは細く,その後一端北にシフトして300度から20度付近まで
太くなっている。永続白斑BAは118度(11月24日UT)に位置しており,後方の暗物質は
徐々に短くなっている。
GRS:体系2の76〜7度に位置しており,取り込まれた暗物質からStreakが形成され
た。24日現在その長さは40度に及ぶ。また,STrZに昨年見られたような暗斑(2系26
度,36度 )が形成されたが,このままではStreakに重なってしまい,条件が良くない
と位置がわかりづらくなる可能性がある。
SEB:全周に渡って中央部が淡化している状態が続いている。GRS直後に白斑状のも
のが見られるが,その他の経度では目立つ活動は見られない。
EZ:EZsのGWSははっきりとはわからないが体系1の115度付近にあるのではないかと
思われる。
NEB:全周に渡って拡幅しており,中央部にbargeが数多く確認できる(体系2の40,
65,96,,167,235,265,331度)。このうち96度付近にあるものは,先月101,114
度にあったものが重なったもので,このまま合体するのか,あるいは再び分離するの
か注目される。notchは58,115,198,247,317度。また,145度付近には時折白斑が
見られEZnの1系100〜140度付近で,再びリフトが形成されるかもしれない。
NTB:ところどころ薄くなっている箇所があるが,連続して観察できる。
NNTB:2系280〜40度付近と90度付近に連続した長さのある濃い部分が見られる。
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 K-40mm拡大撮影
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫
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