火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/01/29 21:20:30(UT)
池村俊彦
T.Ikemura
解説(安達)
  経度方向の位置としてはSyrtisの直ぐ西側に位置するSabaeusの付け根の
部分が中央に来ている位置に当たります。
 まず,特徴的なこととしては,Hellasが明るく見えています。色が白っぽ
く見えるのは一般的な状態です。この時期にはよくあることで,べつだん珍
しい現象ではありません。Hellasがこの位置にあるときには,前回の接近の
ときも,青白い雲か霧が頻繁に発生していました。もう少し明るかってもよ
いと,思いますが,まだ,それほど明るくは無いようです。
 このHellasは大きな盆地でおまけに大規模な砂丘が一面に広がった地形で
す。そのため,火星の夜明け時に一面に霜が降りたような白く輝いた見え方
になることがあります。しかしながら,今回は明るさが低く,しかも夕方な
ので,霜とは考えにくく,どちらかといえば霧が出ているということになる
でしょう。
 Syrtisは今回の接近では握り拳の逆さまのような形はしておらず,きれい
な逆三角形に成っています。今シーズンはやや肥大したSyrtisを見ることに
なりそうです。Syrtisの中央付近はやや濃くなっており,先端のSyrtisは薄
い雲に覆われている様です。
Explanations M.Adachi
  Hellas is whitish bright.  This image is a generally appearance,
and  such a image is sometime seen in last season(1999).  Maybe
this bright patch is what evening fog is.  The Syrtis major is large
triangel seen.  It is became as large as last season's.  Dull cloud over
the top of the Syrtis major.  faint clouds over the north polar region.


Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)
    2001/01/29 21:20:30(UT)
    Ls=109.95 CM=310.21
    De=+12.68 Dia= 6.22"

    310mm Newtonian(F5) TeleVue barlow 5x(f/43)
    NEC PICONA 1/7sec 2 deg. prism  21 frames composite

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