火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)
ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/03/18(UT)
池村俊彦,西谷輝昭,永長英夫,風本明,新川勝仁
T.Ikemura,T.Nishitani,H.Einaga,A.Kazemoto,M.Niikawa
Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)
|
|
この画像は正確に南極が上になっています。
南極冠が全く何も現れていないことが確かめられます。
私のシミュレーションでは、4月7日ころから現れ始め、
急速に大きく広がる と予想していますが、
はじめからキラリと光る白い極冠が現れるのか、
雲に蓋われて雪状のものがみえないまま広がってくるのか
私もわかりません。また、4月7日より遅れるのか、早まるのか
見極めたいところです。 (池村)
-
|
Teruaki Nishitani (210mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
|
|
|
2001/03/18 19:40:36(UT)
Ls=132.46 CM=187.46 De=+2.86 Dia=9.12"
21cm F6 Newton(ASKO) POWER MATE 5×
NEC Picona 1/7sec. 10 frames composite
2月のENDに、森田さんから譲っていただいた
Piconaの改造を終え、test撮影です。
隣の屋根から5°程でシイング最低でした。 (西谷輝昭)
-
|
|
Hideo Einaga (250mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)
|
|
2001/03/18 19:35:35 (UT)
Ls = 132.46, CM = 186.24
De = +2.86, Dia = 9.12"
8 frames composite
2001/03/18 20:51:10 (UT)
Ls = 132.48, CM = 204.64
De = +2.86, Dia = 9.12"
7 frames composite
Seeing=3/10,Trans=2/5
25cm+Nagler7mm+prism 4d+Picona(1/7s)
HIDEO EINAGA (永長英夫 兵庫・加西)
Akira Kazemoto(203mm Newtonian, Digital still camera NEC PICONA)
|
|
どうもピントが少し甘いように感じてしかたがありません。
ただ他にも理由はあるのでしょうが・・・・。
シーイングしかり、振動しかりだとは思いますが。
一枚のCFカードで約37〜39枚撮像できますが、
いいのは0〜2枚位でそれではコンポジットしてもしかたがないので
すこしましなものを加えて処理しています。(風本)
Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Minolta DimageEx1500)
|
Mars on Mar.18, 2001
Ls = 132.5, De = +2.9, Dia = 9.1"
[R1]
2001/03/18 20:05:39 (UT)
CM = 193.6
11 frames composite
[B1]
2001/03/18 20:16:00 (UT)
CM = 196.1
14 frames composite
[B2]
2001/03/18 20:24:23 (UT)
CM = 198.1
11 frames composite
[R2]
2001/03/18 20:36:37 (UT)
CM = 201.1
16 frames composite
Observer:Masahito Niikawa Sakai Osaka JAPAN
Email:zba03198@bird.zero.ad.jp
Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan
Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm
[Blue Images]
Camera :Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed
CCD; ICX205AL (Sony Monochrome CCD)
Effective F No.: 36 (XP24mm Eyepiece Projection)
Filter: B390 (360nm - 500nm)
Exposure :1/3 sec
[Near IR Images]
Camera :Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed
CCD; ICX205AL (Sony Monochrome CCD)
Effective F No.: 36 (XP24mm Eyepiece Projection)
Filter: R64 (640nm - 1000nm)
Exposure : 1/30 sec
Analog gain: 6dB
Seeing = 3/10
Transparency = 2/6
Image Processing;
Enhanced with the unsharp masking method
after composite of the original taking images.
Caption:
Eridania is bright towards the southern limb
with contrast Mare Cimmerium is very dark.
>From Mare Sirenum to Amazonis moted dark in blue images.
NIx Olympica orographic cloud near terminator noted
Elysium is bright especially blue images.
説明
Eridaniaは、南端に向かって明るくなっている。
Mare Cimmerium が大変暗いのと対称的である。
Mare Sirenum から Amazonisは、青画像で暗くなっている。
NIx Olympicaの雲が欠際近くに見られる。
Elysiumは、青画像で特に明るい
|
解説(安達)
視直径はいよいよ10秒に近づいてきました。そろそろ細部の
観測ができるころになってきています。
今回の観測ではアエテリア(Aetheria;240°、+20°)の暗班
とプロポンティス(Propontis;180°、+40)の暗斑が捉えられて
います。今回の観測で目立っているのは、このプロポンティスと
カロンの三差路(Trivium Charontis;200°、+20°)との間が暗
くなっていることです。この部分は前回の接近の時からやや暗
くなった模様です。一見してアエテリアの暗斑とほとんど同じく
らいの暗さに見えています。視直径が大きくなり表面の模様の細
部が捉えられる次期に来れば、詳しいことが判明すると思います。
エリシウム(Elysium;220°、+20°)は昨年と同様に北西側(
画像では右下)が明るく写っています。この部分はいつもこのよ
うに写ります。標準的なイメージだと言えるでしょう。新川さ
んのブルーの情報ではエリシウムに雲のかかっている様子が記録
されました。また、オリンピア山も雲をいただいた様子が記録さ
れています。
アエテリアからキンメリウム(Mare Cimmerium;210°、-20°)
にかけて薄暗い暗部ができているように見えますが、これは朝霧
の境がそこに位置しているらしく、新たにできたバンドではない
様に思われます。
エリダニア(Eridania:210°、-45°)からエレクトリス(Ele
ctris;180°-45°)にかけて雲が覆っています。南極冠のフード
の様な輝きはありませんから、多分この付近を覆う雲だと思われ
ます。ここしばらくはこの傾向が続くと思われます。
アマゾニス(Amazonis;150°、+20°)付近は広範囲にわたって
淡い雲が覆っています。
Explanations M.Adachi
Dark spots of Propontis and Aetheria are dark seen visible.
Phlegla region became dark seen from last apparitions.
The northern Elysium is blight seen.
Faint clouds over Amazonis region. And, whitish clouds
over Eridania and Electris.
The Nix Olympica looked bright in blue images.
ALPO-Japan Latest Mars Section
|