火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/05/25

風本明,西谷輝昭,森田光治,中西英和,林 敏夫,

河原義則,池村俊彦,畑中明利,安達誠,新川勝仁

A.Kazemoto,T.Nishitani,M.Morita,H.Nakanishi,T.Hayashi,

Y.Kawahara,T.Ikemura,A.Hatanaka,M.Adachi,M.Niikawa


解説(安達)  池村氏・安達の眼視観測によれば、南極冠のエッジが観測されている。位置としてはエレクトリス(Electris;180°,-45°)の南方付近が見やすいようだ。全体的には依然フードに覆われている。
 北半球ではエリシウム(Elysium;215°,+20°)の北側が、24日に引き続き、明るく観測されているが、畑中氏はビデオの画像を見ていると、数ヶ所の光斑があると報告されてる。火星面では、小さな砂嵐が起こっていると考えられます。大規模なものが起こるということは当然小さなものはたくさん起こっているはずで、こういった現象は大規模な現象の前兆現象であったり、火星の大気の活発さを示すものであったりします。モニターでコントラストをあげて、位置や明るさなどがつかめると、面白い研究になると考えられます。最近マーズ・グロバル・サーベイヤーの画像から、頻繁に小規模な変化(地滑りなど)が起こっていることがとらえられています。是非ともこのビデオの分野で新しいことができないか考えて欲しいものです。
 新川氏の画像からは依然としてシルチス(Syrtis Major;290°,+10°)など、大きな暗色模様はブルーでとらえられていることが報告されています。このまま衝までは少なくともこの傾向が続くものと考えられます。また、ウートピア(Utopia;260°,+55°)付近に雲を観測されていますが、この様子は林氏の画像をはじめ、たくさんの方々が認められました。
Explanations M.Adachi
The edge of the SPC was observed by naked eyes by Ikemura and Adachi. Easy looking of location was southern part of the Electris. SP region is still covered by the SP hood. Northern Elysium was whitish bright in today, too.
Hatanaka reported that he is catching some bright spot on the northern hemisphere by video image. He is catching it on the monitor. I think that small dust storm form easy on the Martian surface. If, the great dust storm is occured on the Martian surface. It seems that small dust storm is formed many times. I recommend that I would like to video observation for everyone.
The blue clearing continued still today. Syrtis Major was obscure seen. This trend will continue to the opposition.

Akira Kazemoto(203mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)



シーイング 6/10 〜 8/10
南極フードは縮小しているが明確に極冠は確認できない。
アウソニアからエリダニアの赤みは地肌?
 ≪京都府久世郡 風本明≫

Teruaki Nishitani (210mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)


久々のお天気の様に思いました f(^_^)
シイングは7〜9でしたが南中時に曇ってしまいました。
このときだけ9/10でした。

21cm F6 Newton(ASKO) POWER MATE 5×
NEC Picona 1/7sec. 10 frames composite
≪滋賀県甲賀郡 西谷輝昭≫



Mitsuji Morita(200mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)


 今回は、Tere VueのPOWER−MATE 5X を使用し、直焦点撮影(F38)を試みた。Or9mmの拡大撮影に比べ、格段に細部がよく表現されるように思われる。もっともシーイングが7〜8/10安定していたということも幸いした。ただ、大気の水蒸気量はかなり多く、斜鏡や鏡筒の結露に悩まされた。
 眼視でもPOWER−MATE 5X とプローセル30mmとの組み合わせは、非常にシャープでコントラストのよい素晴らしい像を結んだ。LA5.8mm単独より、優れていると判断した。
 南極付近は広く白いベールに包まれているが、輝きはこれまでより顕著になっているように思われた。極冠かどうかは明らかでない(今のところ私にはこの程度の分析しかできない)。
≪滋賀県守山市 森田光治≫
中西英和 Hidekazu Nakanishi (Meade 250mm SCT, Starlight Xpress MX7C Cooled CCD Camara)



シンチレーションの状態は良いのですが、かなり透明度が悪く、うす曇の状態です。露光時間が長くなりよい絵になりません。
結局このあと雲が厚くなり見えなくなってしまいました。
≪愛知県 中西英和≫



Toshio Hayashi (350mm Schmidt-Cassegreain, Digital still camera Minolta DimageEX1500)


梅雨?の晴れ間の割にシーングは良かった。
18日19日20日の撮影分がまだ処理されてませんが
18日ぶんからデジタルズーム機能とプリズムを使って
撮影してみました。プリズムを使うことでピント合わせが
非常に楽に成ります。

≪京都府 林 敏夫≫

Yoshinori Kawahara (250mm Cassegrain, Digital still camera NEC PICONA)


2001/05/25 14:56:28(UT)
Ls=167.17 CM=207.64
10 frames composite




2001/05/25 16:02:18(UT)
Ls=167.20 CM=223.69
10 frames composite


De= -0.33 Dia=18.33" 250mm Cassegrain NEC PICONA 1/7秒
TeleVue barlow 3x 3deg prism  f=/45

うす雲が 一晩中残念 seeing5/10
      ≪愛知県海部郡 河原義則≫

Toshihiko Ikemura (310mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)



seeing 8/10 - 9/10 撮影直後に500倍で眼視観察した。
南極冠のエッジが見られる。
南極冠と見られる部分は白い輝きが増したように思われる。
アウソニアからエリダニアが赤い地膚のようで、良く見える。
≪愛知県名古屋市 池村俊彦≫

Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)

2001/05/25 16:05:00(UT)
CM = 224.3   Ls = 167.2
DE = -0.33   Dia = 18.34"
40cm Cassegrain (F15)
Or25mm
videocamera  sony TRV-9
11 Video Frame Composite
  

南極冠が、姿を表したようだ。
白く明るく輝いて見える。
エリシウム北部に明るい部分がある。
ビデオのコマを見ていると、北半球の数カ所に
明るい点が、見え隠れする。
 ≪三重県熊野市 畑中明利≫

Makoto Adachi (Drawing: 310mm Newtonian)

2001/05/25 14h30m(UT)
CM=201.2 DE=-0.3 Ls=167.2 Dia.=18.3
Seeing;5/10 Transp.;3/5



2001/05/25 15h20m(UT)
CM=213.4 DE=-0.3 Ls=167.2 Dia.=18.3
Seeing;7/10 Transp.;3/5



2001/05/25 16h00m(UT)
CM=233.1 DE=-0.3 Ls=167.2 Dia.=18.3
Seeing;7/10 Transp.;3/5



2001/05/25 16h40m(UT)
CM=232.9 DE=-0.3 Ls=167.2 Dia.=18.3
Seeing;7/10 Transp.;3/5


 観測を開始したときは、気流がいまいちであったため、観測用紙の傾きを取り違えてしまった。南極冠の形が何とかわかるようになっていた。時間とともに気流は急激によくなり、夜半を回る頃から南極冠がはっきりと姿を見せるようになった。まだ淡くフードが覆っているが、その下にくっきりとしたエッジがとらえられた。ダークフリンジはなく、模様の上に、南極冠がかぶさっているという見え方だった。完全に晴れ上がるのはまだ少し先か?!
 ヘラスが見えてきている。最近は見えにくかったがここになってようやく見えてきた。原因は何だったか不明。
≪滋賀県 大津市 安達 誠≫

I allowed significant detail to be seen. SPC was clearly seen. But, The SPC edge was covered by faint SP hood.
Hellas becoming appeared again.

Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Minolta DimageEx1500)

Mars on May.25, 2001
Ls = 167.2, De =  -0.32, Dia = 18.4"

[R1]
2001/05/25 17:52:07 (UT)
CM = 250.46
33 frames composite

[B1]
2001/05/25 18:08:49 (UT)
CM = 254.5
38 frames composite

[IR1]
2001/05/25 18:24:03 (UT)
CM = 258.2
26 frames composite

[B2]
2001/05/25 18:39:33 (UT)
CM = 262.0
32 frames composite

[R2]
2001/05/25 18:57:53 (UT)
CM = 266.5
16 frames composite

[R3]
2001/05/25 19:10:44 (UT)
CM = 269.6
9 frames composite

Observer:Masahito Niikawa
Email:zba03198@bird.zero.ad.jp
Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan
Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm

Camera:Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed
CCD:ICX205AL (Sony Monochrome CCD)

Blue image
indicate [B]

Filter: B390 (360nm - 500nm)
Exposure :1 sec
Effective F No.: 36 (XP24mm Eyepiece Projection)

Near IR image

indicate [R]
Filter: R64 (640nm - 1000nm)
Exposure : 1/8 sec
Effective F No.: 36 (XP24mm Eyepiece Projection)


IR image
indicate [IR]
Filter: IR84 (840nm - 1000nm)
Exposure :1/2sec

Seeing = 8/10 ~ 6/10
Transparency = 2/6

Image Processing;
Enhanced with unsharp masking method.

Caption:
Syrtis Major is dark also in blue image as before.
Utopia cloud noted.

説明
Syrtis Major は、依然、青画像でも暗い。
Utopiaに雲が記録された。


               ≪大阪府 堺市 新川勝仁≫


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