火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/05/29

安達誠,冨田安明,伊藤紀幸

M.Adachi,Y.Tomita,N.Ito>


解説(安達)
南極冠は相変わらず淡いフードを持ったまま観測されている。伊藤氏の観測ではいくぶんきたに張り出したように観測されている。また伊藤氏の画像ではタルシス(Tharsis;100°,+10°)付近で東のエッジに明るく白い雲をとらえておられる。この様子は富田さんも肉眼での安達の観測でもとらえられている。また、西側のエッジではキンメリウム(Cimmerium;210°,20°)付近にも比較的明るいものがみられるが、これはおそらく朝霧だと考えられる。また、北極地方にも霧のかかっている様子がとらえられた。
 気になることとしては、エリシウム(Elysium;215°,+20°)の明るさが低くなっている。今日はこの付近には明るい雲は見られなかったようだ。
Explanations M.Adachi
The SPC had been still observed which is covered by SP hood. Ito was catching roundish SPC. And, he was catching whitish clouds(mist?) on the eastern limb. There were located on the Tharsis region. This appearance was catching by Tomita's CCD image and Adachi's drawings.Mare Cimmerium and NP region was covered by mist. I noticed about Elysium. This region was not usual dark seen.

Makoto Adachi (Drawing: 310mm Newtonian)

2001/05/29 14h50m(UT)
CM=  DE= Ls= Dia.=
Seeing;7/10 Transp.;2/5


 南極冠の位置からキンメリウムの西側に向けてフードが延びている様子が見られた。南極冠はやや小振りのように感じる。オリンピア山が久しぶりに白い斑点に見えたが、気流がよくなったから見えたもので、見え方としてはかなり微妙な見え方だった。タルシス付近にかなり明るい雲が見られる。

≪滋賀県 大津市 安達 誠≫


Yasuaki Tomita (250mmF8 Newtonian, BJ32L CCD Camera)
Xp14mm BJ32L CCD Camera R,G,B composite

初めての報告です。
天気が悪くて雲の間をぬって撮影しました。
これからもよろしくお願いします。

           ≪群馬県佐波郡 冨田 安明≫



Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)



2日続けて快晴となったが,透明度,シーイングともにいま一つの状態だった。
南極冠付近は明るいが,まだフードで覆われているためか,昨日と比較するとやや丸みをおびた形に見えた。
左側縁の部分にタルシス地方,オリュムポス山にできた雲が確認できる。

10枚コンポジット
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 OR-25mm拡大撮影SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫



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