解説(安達)
南極冠は火星像の南縁にやや明るくなって画像では認められます。まだ、全体的には淡いフードに覆われているらしく、シャープな像は見ることができません。今回の画像で目立つのはクリセ(Chryse;;30°、+10°)からタルシス(Tharsis;90°,+10°)付近にかけて見られる明るく白い雲です。これまでになく非常に白く目立った姿を見せてくれました。また、その部分からアマゾニス(Amazonis;150°、+15°)付近にかけて、淡い低緯度地方独特の雲がベールのようにかぶっているのが観測されました。
また、暗色模様ではチトニウス(Tithonius;80°、0°)のすぐ西側に位置する山でノクティス(Noctis Lacus;95°、-5°)と、フォエニシス(Phoenicis Lacus;110°,-10°)の二つがよく見えています。
Explanations M.Adachi
SPC was visible on the south edge of Mars. And, SP region was covered by SP hood. The Chryse region and Tharsis region was covered by whitish clouds. This cloud was very conspicuously seen. Amazonis region was covered by faintclouds.
Noctis Lacus and Phoenicis Lacus appeared dark spotted.
Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)
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霧のため透明度が悪いが一時的にシーイングが落ち着くこともあった。
左上(東)に「太陽の湖」が確認できる経度になった。
左端中央の「クリュセ」付近の雲は明るく,極冠付近と同等の明るさがあり,
非常に目立った。
10枚コンポジット
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 Or-25mm拡大撮影
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫
Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)
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2001/06/04 14:38:00(UT)
Ls=172.6 Dia=19.7"
CM=113.8 DE=+1.27
40cm Cassegrain (F15)
Or25mm SONY TRV-9
10 Video Frames Composite
雲の合間から ほんの少しの間顔を出した。
薄雲はかかっていたようだが、案外seeingは良かった。
クリセの雲がよく目立っていた。
≪三重県熊野市 畑中明利≫
ALPO-Japan Latest Mars Section
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