解説(安達)
Used our web and International Mars Watch.
6月21日(伊藤氏の画像のみ)
伊藤氏が撮影された画像に注目すべきものが出ています。(撮影時刻が13:29(UT)のもの)ここには2本の雲帯が出ています。
1本はシルチスのすぐ東側でリビヤとヘラスをつなぐように写っています。
もう1本はキンメリウムの北端と、ヘスペリアの北部と、チュレニーの中央部にわたって見られます。ただし、この写り方はかなり淡く、はっきりしたものではありません。この雲帯はブルーで写すと白っぽくなっており、水蒸気を含んだ雲であることがわかります。
いずれにせよこの雲帯は5月20日前後の観測の時には存在しませんでした。
ヘラスは伊藤氏の画像ではほとんど普段の大きさに見えています。ただ、画像からは判断に苦しみますが、ヘラスの北部にはやや明るい部分が見られます。レッドで見ると、かすかに明るくなっている様子が確認でき、この時点では軽微なダストストームのように見られます。
エリダニアがレッドで明るく写っている。
Explanations M.Adachi
Ito allowed significant detail to be his CCD images. He recorded 2 cloud band on the Martian surface.
First cloud band was located from Libya to Hellas. Another band was located from northern Mare Cimmerium, central Hesperia and central Mare Tyrrhenum. And, this band was very faint seen. But, This cloud band appeared less bright in blue images. Therefore, this cloud contains water cloud. These were not recorded at 20 May.
The size of the Hellas was normal. There is a faint birght region on the northern Hellas. This bright region was less bright by red filter. Therefore, I think that this bright region is small dust storm.
The Eridania was bright seen by red firter.
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Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)
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最接近前夜。梅雨前線が南下したため一時的に晴れ間があった。
透明度が悪く,大気の状態も不安定だが「大シュルチス」がほぼ中央に見られ
東(左)の低緯度地域に雲が発生している様子が確認できた。
中央緯度が北寄りになってきたため,南極冠付近(画像上端)の様子がわかりづらく
なっている。
沖縄は梅雨明けだそうですね。この週末,好条件に恵まれることをお祈りいたします。
各10枚コンポジット
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 Or-25mm拡大撮影
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫
Tan Wei Leong(celestron C11 SC,ST7E Cold CCD CAMERA)
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