火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/06/23

伊藤紀幸

N.Ito


解説(安達)
Used our web and International Mars Watch.

 この日も伊藤氏の画像が決め手となりました。
 この日は、21日の画像と比べて大きな変化は見られないものの注意深く観察すると、まず、1本目のヘラスからリビヤにかけての雲帯は南進し、ヘラスに入り込んだことがわかります。そして、ヘラスの北端は明るい輝きを示し、明るい発達した雲に成長した様子が読み取れます。レッドで明るく写り、ダストストームと確認。明るい光斑としては1つのみ。
 リビヤに明るい部分が出現。やや東西に長いように見られる。レッドで明るく写っており、ダストストームらしい。位置はやや東寄りに位置している。レッドでも明るいがブルーでも明るく、単なるダストストームではなく、水蒸気を含んでいることがわかります。
 アウソニアからエリダニアにかけてはレッドで明るくとらえられる。この部分にもダストストームのあった可能性がある。
 一方、チュレニー付近の雲はキンメリウムの北端から離れて、これも南進し、チュレニーの中央部をわずかに見えにくくしています。
 
Explanations M.Adachi
The cloud band of Libya-Hellas was shifted to the south. This cloud band went into the northern Hellas. And, the northern Hellas appeared a bright spot cloud. This bright spot was taken well by red filter. This is a dust storm.
The bright spot appeared on the Libya. And, this bright spot was a dust storm, too. But, this bright spot was less bright seen by blue filter. Perhaps, this cloud contains a lot of water cloud.
From Ausonia to Eridania region was bright by red filter. There is a possibility that this region will dust storm.
The cloud band of the central Mare Tyrrhenum was covered on this area.

Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)
 思いがけない晴れ間。透明度は悪かったが,シーイングは比較的安定していた。
北極冠周辺に明るい雲が発生している。
B (青)画像では 21日ほどはっきりしないが,中央の「大シュルチス」から東(左)
側にかけて低緯度の雲も確認できる。
  各10枚コンポジット
  新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 Or-25mm拡大撮影
  SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫

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