火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/06/26

米山誠一,伊賀 祐一,永長英夫,伊藤紀幸,風本明,畑中明利,

中西英和,安達誠,奥田耕司,池村俊彦,荒川 毅,新川勝仁,Hubble Space Telescope

S.Yoneyama,Y.Iga,H.Einaga,N.Ito,A.Kazemoto,A.Hatanaka,

H.Nakanishi,M.Adachi,K.Okuda,T.Ikemura,T.Arakawa,M.Niikawa,HST

解説(安達)
Used our web and International Mars Watch.

 黄雲が発生しています。最も目立つ部分はチュレニーの北部で、位置は(260°、-15°)付近です。この部分はヘスペリア(Hesperia;240°、-20°)の北部に位置していた明るい部分が南側に膨らんだようにできました。
 南極部はエリダニア(Eridania;215°、-45°)の南方は白っぽく見えますが、ヘラス( Hellas;300°、-50°)付近は黄色っぽくなっており、淡いダストが覆っているように観測されます。また、エリダニア付近では南極冠にダークフリンジができたように周辺部が黒っぽく観測されました。
 北極には大きなダストストームがあるようで、全体が黄色っぽく見えています。
Explanations M.Adachi
The dust storm is visible today. Most conspicuous duststorm is located in northern Tyrrrhenum. It located w240 degrees, -20 degrees. This dust storm formed a swell of noerthern Hesperia.
SPR appeared whitish. But, The SPC of southern Hellas was yellowish.There is a faint dust storm on this neighborhood.
The dark fringe of the SPC chatched on the southern Eridania.
There is a large dust storm on the NPR. NPR appeared yellowish.

Seiichi Yoneyama(200mm F4 Newton, Digital still camera NEC PICONA)








Seeing:3/5 Transp.:2/5
21時〜22時頃はシーイングが非常に悪く撮影困難でしたが、22時過ぎから、急に良くなり、雲に隠れるまでの2時間撮影出来ました。梅雨の間の貴重な晴れ間でした。
眼視では解りませんでしたが、撮影した画像を見るとMare Tyrrhenumの暗部が途中で二分されて見えます。砂嵐でしょうか?
≪神奈川県横浜市 米山誠一≫



Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)


   2001/06/26 12:31:44(UT)    2001/06/26 12:47:25(UT)
   Ls=184.94゜CM=248.34゜     Ls=184.95゜CM=252.16゜
   De= +5.39゜Dia=20.72"      De= +5.39゜Dia=20.72"
   280mm Schmidt-Cassegrain
   XP24mm(f/27)               XP24mm(f/32)
   NEC PICONA 1/11sec         NEC PICONA 1/11-1/7sec
   7 frames composite         7 frames composite


コメント
Mare TyrrhenumからHesperiaにかけて南北に雲が発生しているようです。
また、その南のAusoniaには南北に暗い帯が見えます。

 ≪京都市山科区 伊賀 祐一≫

Hideo Einaga (250mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)


2001/06/26 13:16:12 (UT)
Ls = 184.96, CM = 259.18
De =  +5.39, Dia = 20.72"

8 frames composite
Seeing=6/10,Trans=3/5, F=37
25cm+LV12mm+prism 6d+Picona(1/7s)






2001/06/26 14:01:50 (UT)
Ls = 184.98, CM = 270.31
De =  +5.40, Dia = 20.72"

6 frames composite
Seeing=6/10,Trans=3/5, F=37
25cm+LV12mm+prism 6d+Picona(1/7s)


HIDEO EINAGA ≪兵庫・加西 永長英夫≫

Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)

 26日の新潟は,時折強い雨が降る天候でした。わずかな雲の隙間から
撮影してみましたが,大気の状態は不安定で詳細はわかりませんでした。
また,関西の気流の状態が良かったとの情報もあり,報告を見合わせていました。

さきほど伊賀さんから黄嵐発生か?とのメールが入り,とりあえず
23日撮影のものと比較できる画像を作りましたので報告させていただきます。

   23日10枚    26日8枚コンポジット
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 Or-25mm拡大撮影
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫

Akira Kazemoto(203mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
シーイング  5/10
      ≪京都府久世郡 風本明≫

Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)

    2001/06/26  13:32:00(UT)
    Ls=184.97  Dia=20.75"
    CM=262.95  DE=+5.39

    40cm Cassegrain(F15)
    Or25mm  sony trv-9
    18 Video Frames Composite
     3 degree prizum

    seeingは、依然として良くない。
  Video画像でも、diskが丸く写っているのを探すのに 
  苦労するくらいだ。
  やはりキンメリア海からヘスペリアあたりに
  南北に走る白い部分がある。(明るく輝く白雲という感じではない)
   どちらかというと黄雲という感じである。
  また周辺に明るく光る部分も何カ所か確認できた。
  エリシウムには明るい雲がかかっているようだ。
  ≪三重県熊野市 畑中明利≫

中西英和 Hidekazu Nakanishi (Meade 250mm SCT, Starlight Xpress MX916 Cooled CCD Camara)




黄雲発生でしょうか?。ヘスペリアのあたりは薄くなっており、またアウソニアからマレ・チレニウムの一部にかけててもこの変化が広がっています。
また、B画像では、24日とくらべはっきりとしない部分があります。
≪愛知県尾西市 中西英和≫



Makoto Adachi (Drawing: 310mm Newtonian)

2001/06/26 12h20m(UT)    2001/06/26 13h10m(UT)
CM=245.5 DE=+5.4         CM=257.7 DE=+5.4
Ls=184.9 Dia.=20.7       Ls=185.0 Doa.=20.7
Seeing;5/10 Transp.;4/5  Seeng;3/10 Transp.;3/5

南極冠はティレの南方だけ何とか認められる。この部分だけが明るく白く見えるが、かなり細くなっており、南極冠の一部分だけが見えているというところ。
24日に見られた、ツィレナムの分断された部分は一層はっきりし、とくにヘスペリアの北部が明るく感じられた。この部分はもともと明るくなっていた部分でもあるが、今回はそれよりも明るく感じられた。 
北極地方も雲の出ている様子が確認された。

SPC was appeared to south Thyre 2. SPC was very slightly and white brightish. But, This is a part of the SPC only.
The duststome of the Mare Tyrrhenum becoming to bright from 24th June.This duststome was evident.
≪滋賀県 大津市 安達 誠≫

Koji Okuda (250mm Newton, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)


:HESPERIAを南北に黄雲状の雲がかかっている。
 ≪滋賀県信楽町 奥田耕司≫

Toshihiko Ikemura (310mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
8枚は大きすぎるので1/2縮小しました。 Large size
ヘラス内にもダスト雲が発生しているようで、左上に伸びています。


  アニメも作ってみました。
 ≪愛知県名古屋市 池村俊彦≫



Tsuyoshi Arakawa (300mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
シーイング2/10程度。
筒内気流が発生していたため、送風機で風を送り込みながらでの
撮影でした。
黄雲で表面模様がかなり変化して見えます。
 ≪奈良県奈良市 荒川 毅≫



Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Minolta DimageEx1500)

Mars on Jun.26, 2001
Ls = 185.0, De =  +5.4, Dia = 20.7"

[R1]
2001/06/26 13:33:57 (UT)
CM = 263.5
20 frames composite

[B]
2001/06/26 13:45:31 (UT)
CM = 266.3
27 frames composite

[R2]
2001/06/26 14:48:36 (UT)
CM = 281.7
13 frames composite

Observer:Masahito Niikawa
Email:zba03198@bird.zero.ad.jp
Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan
Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm

Camera:Minolta DimageEx1500 Digital Camera taking lens removed
CCD:ICX205AL (Sony Monochrome CCD)

Blue Images:
indicate [B]
Filter: B390 (360nm - 500nm)
Exposure :1/4 sec
Effective F No.: 36 (XP24mm Eyepiece Projection)

Near IR Images:
indicate [R]
Filter: R64 (640nm - 1000nm)
Exposure :1/30 sec
Effective F No.: 36 (XP24mm Eyepiece Projection)

Seeing = 7/10
Transparency = 3/6

Image Processing:
Enhanced with unsharp masking method.

Caption:
Fairly good condition.

Dust storm/Yellow cloud?  over Mare Tyrrhenum to Hellas.
On the other hand the blue image [B] shows the southern part of
the cloud mixed with white cloud

Blue clearing as before.


説明:
比較的好条件

Dust storm/Yellow cloud? がMare Tyrrhenum から Hellasにある。
一方で、青画像[B]は、その雲の南部は白雲と混在していることを示している。

依然、ブルークリアリングが発生している。

               ≪大阪府 堺市 新川勝仁≫


Hubble Space Telescope(2900mm fl=5300mm)
South up image

[NASA/JPL/Space Science Institute]
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