火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/07/11

Ed Grafton,畑中明利

E.Grafton,A.Hatanaka


解説(安達)

CCD image; Ed Grafton, Akitoshi Hatanaka
 ダストストームの進行先の重要なアエリア(Aeria;310°、+20°)付近の観測ができました。アエリア全面が薄いダストに覆われ、シルチス(Syrtis Mjor;290°、+10°)も同じようになっているのがわかります。ついに完全に一周したと言えます。ただ、一部ノアキス(Noachis;0°、-40°)付近にまだ覆われていない部分がありますが、ほとんどすべてといって差し支えないでしょう。
  アルギレの南方で見つかったダストストームのバンドはついにヘラス(Hellas;300°、-50°)に進入しました。今回は、ヘラスに入った雲は時計回りに進んでいる様子が読み取れます。今回のダストストームが発生した時は時計回りでしたが、今回はその逆となりました。ヘラスの内部の風の向きは一定していないと言うことでしょう。
Explanations M.Adachi
Aeria region was observed. Aeria region and Syrtis Major was covered faint dust storm. All of the Martian surface was covered by dust storm.

Argyre's dust storm band entered to the Hellas. And,The dust storm band moved clockwise.

Ed Grafton( ST6 CCD 14 inch f/11 Celestron SCT)

[Ed Grafton, Houston Texas]

Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)

2001/07/11 10:52:00(UT)   2001/07/11 12:33:00(UT)   2001/07/11 13:03:00(UT)
Ls=193.59     Dia=19.61"  Ls=193.63     Dia=19.60"  Ls=193.65      Dia=19.60"
CM=89.91      DE=+7.11    CM=114.53    DE=+7.11     CM=121.84    DE=+7.12
20 Frames Composite       9 Frames Composite        6  Frames Composite

      40cm Cassegrain(F15)
      Or25mm  Collimate
      SONY TRV-9
      3 degree  Composite

      seeing は、良くなかった。一枚目と二枚目の間に雨も降った。
   Solis Lacusは、雲に覆われてみえない。
   Ausonia付近の白い雲と北極付近の白い雲が目立っている。
   Nilokeras辺りに、小さく細長い雲の固まりが見える。
  ≪三重県熊野市 畑中明利≫

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