火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)


ALPO-Japan Latest
Mars Image 2003/05/09(UT)

中西英和,永長英夫,瀧本和彦,柚木健吉

H.Nakanishi,H.Einaga,K.Takimoto,K.Yunoki


解説(安達)
      今回はキンメリウム(Mare Cimmerium;230W,-20)付近の観測が中
    心となった。目立った変化はいずれの観測でも記録されなかった。
    極めて普通の状態になっている。エリシウム(Elysium;220W,+35)は
    明るくなってるが、白雲ではなく、地肌が直接見えているようだ。
    2001年の大黄雲の発生に大きく関わったと思われるアウソニア
    (Ausonia;250W,-45)付近は、今年は明るくなっていないことがわか
    る。(reported by 4 observers)


           This time, the observation near Mare Cimmerium(230W,-20)
        became a center. There is not a conspicuous change. Erysium
    (220W,+35) is bright but cloud doesn't come out.The addition
        part Ausonia(250W,-45) concerned the occurrence of the great
        dust storm in 2001 mainly. However, this year, it isn't bright
        like the time of 2001.

FROM Makoto ADACHI
-------------------------------------------------------------------------------------

Hidekazu Nakanishi (Meade 250mm SCT, ToUcam PRO 3000)
・いよいよ火星の視直径も10″を超えてきました。
・南極冠の北側にマレ・クロニウムが確認できます。
・シーイングが悪いとつぶれてしまうのですが、
今日はヘスペリアが確認できます。
・北半球の淡い模様(アエテリア、ケルベル、
ストリウィム・カロンティス、プレグラなど)も
判るようです。
≪愛知県尾西市  中西英和≫


Hideo Einaga (250mm Newton, Toucam Pro Webcam)
相変わらずToUcamの試行錯誤が続いています。
今朝は、シ−イング悪く、火星が激しく踊っていて、
ピントが非常に出しづらい。
おまけに、4時ぐらいから曇ってしまい、モノクロカ
メラの実験ができずでした。
5時前になって雲が薄くなり、肉眼では見えないが、
激しく踊る火星を何とか撮影できました。
どの程度の気象条件までToUcamが通用するのか、
少しわかってきました。

まだ試行錯誤の状態ですが、アラインの仕方が定
まってきました。
私の場合、この頃の視直径では、獲得した画像の
大きさは、64ピクセルのボックスがちょうどいっぱ
いになるぐらいです。
このボックスを使って、最も輝度部分の高い部分
にセンタ−スポットを持ってきていたのですが、実
際アラインされた後の様子を見てみると、自分の
獲得したいイメ−ジが、いたるところに順不同でア
ラインされている状況でした。
128ピクセルのボックスを使うように変更したとこ
ろ、比較的納得のいく画像が得られるやすくなって
きました。
HIDEO EINAGA ≪兵庫県 加西 永長英夫≫


Kazuhiko takimoto (Drawing: 150mm Newtonian)

≪和歌山県東牟婁郡  瀧本和彦≫

Kenkichi.Yunoki (200mm Newtonian, ST-5c)

[Kenkichi Yunoki  (Sakai City  Japan)]
≪大阪府  堺市  柚木健吉≫


ALPO-Japan Latest Mars Section