火星 月惑星研究会 関西支部
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The reports about the cloud of Mars by I.Hirabayashi
火星の雲に関するレポート 平林 勇
火星の雲に関するレポート 平林 勇
9月に入り朝霧や夕霧、北極氷晶雲が目立津用になりましたが、その状
況を視覚的に追えるように何枚か組んで連続画像にしてみました。
●9月12日はソリス付近の朝霧の変化の様子を、9月16日はAur
ora Sinusの朝霧の状況が注目ポイントである。
Solis Lacus、Syria付近が朝を迎えた時はかなり広範
囲に霧がかかっている。日が当たるにつれて朝霧は晴れてゆくが、De
daria付近の南北の暗条模様(目玉の右縁)で明確な境界を形成す
る傾向が見られる。
●16日の連続画像ではSyrtis Majorの濃く白い霧が模様
と共に薄れていく様が良く出ている。また、Aurora Sinus
付記の朝霧も顕著で見事である。
●少し強調して仕上げた9月16日の
単画像では、薄い雲がSyrtis南
部や Sinus Sabaeus、
Mare Erythraeum付近
に薄くかかっている様子が見られる。
(このような画像からは砂漠地帯のよ
うな明るい場所のこのような雲を確認
するのは難しい。眼視ではこのような
微妙な雲を捉えるのは困難だと思われ
る)。
●また北極の青色雲は日ごとに大きくその姿を変えている。9月9日、
11日、12日の3日間の画像を並べてみた。またAurorae Synusの一
部が日ごと変化している。それ以外にも微妙に変化している模様が認め
られるが、これは薄い雲によるものと推測される。
【データ】
*アニメ/北極雲画像共通データ
250mm Newtonian, Philips ToUcam Pro
X2.8 Barlow Lens, F35, 0.5d Prism
IR Cut Filter, 800-1500framed stacked
2003/09/12(時刻UTと中央軽度)
M1 12:35 CM21
M2 12:42 CM22
M4 12:49 CM24
M5 12:56 CM26
M6 13:18 CM31
M7 13:44 CM37
M8 13:54 CM40
M9 14:06 CM43
2003/09/16
M1 12:07 CM:338
M2 12:20 CM:341
M4 12:21 CM:343
M5 12:37 CM:345
M6 12:41 CM:346
M7 12:47 CM:348
M8 13:22 CM:356
2003年9月16日
平林 勇
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