解説（安達）
  荒川氏の画像では南極冠の周辺が黒くなっているようすが分かる。肉眼でも
気流が良いと、この様子が認められる。北極にはやや明るい雲が見えている。
熊森氏の画像からは、南極冠の周辺にも白雲が淡いながらも出ていることが分
かる。(reported by 6 observers)

October 26, 2003.
The state that the surroundings of SPC are black is recorded with the
image of Arakawa. When an air current is good, even a naked eye can be
seen as for this state. A little light cloud can be seen in the north
pole. A faint cloud can be seen with the image of Kumamori around SPC
as well.
FROM Makoto ADACHI
-------------------------------------------------------------------------------------

seeing 3/10  ,  trans. 3/5
20fps × 75sec  ,  no IR cut filter
１週間ぶりの撮影。南極冠が小さくな
りました。
シーイング不良で、撮影フレームのうち、
１／７しか使えませんでした。
しばらく様子を見ましたが、徐々に気流
状態が悪化するようで断念。

≪奈良県奈良市  荒川 毅≫

急速に小さくなってきました。どんよりとした天候でしたが思ったほどシーイングは好転しませんでした。
≪大阪府  堺市 熊森照明≫

視直径が１５"台になって、シーイングが悪いうえに道路の振動もあるのに、メリディアニの先端が2つに分かれて
ちゃんと写るから不思議。  露出は1/33  90秒間  2700コマから自動間引きしています。
銀塩カラーフィルムやピコナではお手上げのようなシーイングでもこんなに写ってしまうのはすごいと思います。
しかし、なぜか土星木星ではまだ満足な画像が得られていません。
火星の南極冠の縮小がたいへんゆっくりになりました。永久部分の氷の上にドライアイスの霜が乗って
白く輝いているのでしょうね。  11月末に消失することになっていますが、永久部分がどのような見え方になるのか
視直径は急速に小さくなっていきます。
メリディアニの右側(15゜,-2゜)付近がぽつんと明るい状態が続いています。ここは普段でも明るいところのようです。
ヘラスも平常の状態で、顕著な白雲や砂嵐などは見当たりません。
[T.Ikemura Nagoya Aichi JAPAN]
≪愛知県名古屋市  池村俊彦≫

透明度が高い上、シーイングもそこそこでした（かわべ
の10月としては…）。一瞬デイモスも見えた気がします。
しかし、デジカメでもその姿をとらえることは出来ませ
んでした。見えていたのは目の錯覚？

≪和歌山県日高郡川辺町かわべ天文公園  小嶋孝弘≫

ALPO-Japan Latest Mars Section