火星 月惑星研究会 関西支部
Mars Image 2005/10/12(UT)
米山誠一,中村淳一,小石川正弘,瀧本郁夫,畑中明利,柚木健吉,松本博久,冨田安明,三品利郎,熊森照明,鈴木 隆,林敏夫,新井 優,永長英夫,草階英夫,阿久津弘明,岡本彬宏,福井英人,安達 誠,瀧本和彦
Ralf Vandebergh,Paolo R. Lazzarotti,Jan Adelaar,Robert Heffner,Domenico Licchelli,Robert Schulz
S.Yoneyama,J.Nakamura,M.Koishikawa,I.Takimoto,A.Hatanaka,K.Yunoki,H.Matsumoto,Y.Tomita,T.Mishina,T.Kumamori,T.Suzuki,T.Hayashi,M.Arai,H.Einaga,H.Kusakai,H.Akutsu,Y.Okamoto,H.Fukui,M.Adachi,K.Takimoto,R.Vandebergh,P.Lazzarotti,J.Adelaar,R.Heffner,D.Licchelli,R.Schulz
解説(安達)
シルチス(Syrtis major;290W,+10)北方のNPHは明るく見えている。中村氏は
南極冠の左側に小さな雲のようなものを記録した。松本氏の画像では、鮮明に
記録されている。永長氏の画像から判断すると、ダストではなく夕霧のようだ。
ヘラス(Hellas;290W,-50)が西から見えてくる時は、黄色く明るい様子を柚木
氏が記録した。柚木氏の画像によればヘラス(Hellas;290W,-50)の南側は、霧
で明るくなっているが、赤の画像では北側が明るくなっており、霧に覆われて
いないことが分かる。また、450nm以下の青画像では小シルチス(Syrtis
minor;260W,0)付近が暗く見えている。ブルークリアリングが見える時期にな
ってきたかもしれない。Paolo R. Lazzarotti、Jan Adelaarと、Domenico
Licchelliはクリセ(Chryse;35W,+10)と、クサンテ(Xanthe;50W,+10)を観測し
ているが、R・G・B共に変化は見られない。(reported by 21 observers)
NPH in the Syrtis major (290W,+10) north looks bright. Nakamura recorded
a small cloud at the left of SPC. In the image of Matsumoto,this cloud
is clearly recorded. Judging from the image of Einaga,it is not dust
but,the evening mist. When Hellas (290W,-50) comes into view from the
west,it is yellow and bright. Yunoki recorded this appearance. The
north side has lightened in a red image according to Yunoki's image
though the south of Hellas has lightened because of the fog. Therefore
it is understood that here is not covered with the fog. Moreover,the
vicinity of Syrtis minor (260W,0) looks dark in a blue image of 450nm
or less. It is likely to have become time when "blue clearing" is seen.
Paolo R. Lazzarotti,Jan Adelaar,..Domenico Licchelli.. Chryse (35W
+10),and Xanthe (50W,+10) are observed,and both ..R・G・B.. changes
are not seen here.
(reported by 21 observers)
FROM Makoto ADACHI
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Seiichi Yoneyama(200mm F4 Newton,ToUcam PRO)
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風が強くシーイングが悪い状態で、細部は見えませんでした。
南極冠は、眼視では確認できず、画像にかろうじて写った状態です。
Fitsファイルも同時に送付します。
ファイル名 撮影時刻 CM スタック数
m051012a1.fit:14:21:38(UT),CM=231.00,896frame
m051012a2.fit:15:43:34(UT),CM=250.97,898frame
m051012a3.fit:16:26:14(UT),CM=261.37,833frame
m051012a4.fit:17:33:00(UT),CM=277.65,868frame
Fitsの元となったB画像は、全て
転送レート:5fram/秒
シャッタースピード:1/5秒
撮影時間:180秒
です。
≪神奈川県横浜市 米山誠一≫
Junichi Nakamura(160mm Newtonian,ToUcam PRO)
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東京は10日振りの晴れ間で、
ようやく最近の火星を観察できました。
肉眼では、以前のヘラスの輝きは無く
南側のリングが赤茶に観えた。
南極冠は、針で突付いたように小さく煌いている。
画像からは、ヘツレスポントゥス、アルキュオニウス、
北極側に、雲が掛かっているようだ。
Junichi Nakamura (Tokyo,Japan)
10/12(UT)の残りの他の時間の画像を
処理していて気が付いたのですが
南極冠付近に、他の白く盛り上る場所を
見つけました。雲なのでしょうか?
自転に伴い、移動しているので
ゴーストではないように思えます。
≪東京都 国分寺市 中村淳一≫
Masahiro Koishikawa(260mm Newtonian,Philips ToUcam PRO)
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12日深夜より、好気流に恵まれまして
今シーズン最良の画像を取得することができました。
暗色模様の内部がよくわかる画像となりました。
ATK-2Cカメラでの初観測となりました。
≪宮城県仙台市 小石川正弘≫
Ikuo Takimoto (310mm Newtonian :ToUcam Pro )
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コメント:どうも気流の状態が良くない。
メデューサの涙が見えるが、コントラストが低い。
天気が久々に回復したのに、詳細が見えず。
ただ、西側から見えてきたヘラスの全体が明るく
見えるようです。
[Ayauta-gun Kagawa-Prefecture Japan]
≪香川県 綾歌郡 瀧本郁夫≫
Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain,ToUcam Pro)
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40cm Cassegrain(F15) 1 degree Prisum IR block Filter
Philips ToUcam Pro Rezistax seeing 4/10 trans 5/10
12時頃まで曇っていたが、1時前に晴れているのに気づき撮影した。
北極付近の白雲は、赤外では写らず、地肌が透けているように見えるが、南極周辺やヘラス西部の黄色みを帯びた雲らしき部分は、
赤外でも写って いるようだ。
1時半頃には、雲に隠れ、seeing悪くなってきたので、2時半くらいに撮影を残念した。
≪三重県熊野市 畑中明利≫
Kenkichi.Yunoki (200mm Newtonian,ToUcam Pro)
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雨上がりのため透明度は良い。しかしシーイングは良くなく、そのうち風まで出てきた。体調が優れないせいもあり撤収した。B画像をよく見ると雲(霧)がいたるところに見えるとうに思う。
[Kenkichi Yunoki (Sakai City Japan)]
≪大阪府 堺市 柚木健吉≫
Hirohisa.Matsumoto (308mm NTK Newtonian,ToUcam Pro)
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コメント:昨晩は大変透明度は良いが、星が瞬いているような空でした。
シーイングの悪さを補う為に高速シャッターの1/180秒に設定し、ゲイン
を上げて撮影しています。全般的に像は安定しませんでしたが、2枚目の
撮影の時に2分位だけ像は比較的安定していました。
それから、昨日は夜露のひどい夜で、何度か斜鏡をドライヤーで乾かし
ました。暫くの間火星像はとんでもなく乱れましたが、川上さんから
お借りしている30cmは、天文ガイドP113上の写真のようなアルミパイプ
を使ったフレーム筒である為、すぐに熱が逃げて撮影を継続できました。
不思議なことに、野ざらしになって上を向いている主鏡は全く曇らず、
斜鏡のみが曇りました。また、横で同時進行で冷却CCDの星雲撮影をして
いた通常の反射望遠鏡の方が、閉鎖筒でフードがあるにもかかわらず、
早く鏡が曇ってしまいました。フレーム筒の方が夜露に弱いと思って
いましたが、風通しが良いせいか逆に普通の望遠鏡より曇りにくいことが
わかりました。
また、屋上の室内から観測の度にフレーム筒を外に出してNJPにセットして
撮影していますが、フレーム筒は馴染みがすごく早く、1枚目の画像は外に
出して10分程しかたっていません。今までの望遠鏡では、スライディング
ルーフを開けてから馴染むまでかなりの時間を必要としていましたので、
これもかなりのメリットだと思います。
[Hirohisa.Matsumoto (Kurayoshi City Tottori-Prefecture Japan)]
≪鳥取県 倉吉市 松本博久≫
Yasuaki Tomita (255mmREF,Bitran 32L CCD Camera)
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天気が安定しません毎日曇天です
2週間ぶりくらいに数分晴れました。
接近まで天気になればいいですね
≪群馬県佐波郡 冨田安明≫
Toshirou.Mishina (200mm Newtonian,ToUcam Pro)
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≪神奈川県 横浜市 三品利郎≫
Teruaki Kumamori (200mm Dall-kirkham,PHILIPS ToUcam Pro)
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ベランダの端へ望遠鏡を移動し、隣との隙間から1時間ほど撮影時間が
取れるようになりましたが、建物沿いの気流で余りよく見えません。
≪大阪府堺市 熊森照明≫
Takashi Suzuki (180mmMakustov Casegrain,ToUcam Pro)
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久しぶりの晴天でシーイング、透明度ともに良く
南極冠が小さな点に見え、大シルチス、サバ人の湾など
の暗色模様の輪郭がクッキリ見えました。北極地方の
雲は眼視では良くわかりませんでした。
[Takashi Suzuki (Hachiouji-City Tokyo Japan)]
≪東京都八王子市 鈴木 隆≫
林敏夫 Toshio Hayashi (355mm Schumidt-Cassegrain,Philips ToUcam Pro )
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12日に久しぶりに晴れたので、観測。今シーズンのシルチスとヘラス
をじっくり見てないので、見ようと頑張りました。
雲の多い天気でしたが、何とか1時半まで観て目に焼き付けました。
≪京都府京都市 林敏夫≫
Masaru Arai (280mmSMC Newton,Philips ToUcam Pro PCVC740K)
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280mm SCT,2×Extender、 Philips ToUcam Pro,1/33 sec
1800/1700frames composite Seeing:2/10 Transp.:2/5
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久々に晴れましたがSeeingが悪く詳細は不明です。
[Masaru Arai Yorii-machi Saitama-Prefecture Japan]
≪埼玉県寄居町 新井 優≫
Hideo Einaga (250mm Newton,Toucam Pro Webcam)
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・10月7日の柚木さんのB画像に捉えられたヘラス左下の白部について、位相は及びカラー画像ですので
条件は全く違うのですが、何も捉えられませんでした。
・後半の画像に少し疑問点があります。南極冠の左側に白い盛り上がった部分が写っています。
これは一体何でしょうか? 南極冠が縮小していくときにできる雲なのでしょうか?
[Hideo Einaga Kasai-City Hyogo-Prefecture Japan]
≪兵庫県 加西 永長英夫≫
hideo Kusakai(200mm newton Philips ToUcam Pro)
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3日連続で晴れでしたが、3日目は疲労で寝過ごして欠測です。シーングが良さそうだっ
たので、残念。
[H.Kusakai Akita-city Akita-Pref Japan]
≪秋田県秋田市 草階英夫≫
Hiroaki Akutsu(280mm Newtonian)
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無風快晴になると26時頃から放射霧が発生しそれ以降の観測が出来なくなります。
≪北海道旭川市 阿久津弘明≫
Yoshihiro Okamoto (Drawing: 203mm SCT)
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[Minoo-shi Osaka-prefecture Japan]
≪大阪府箕面市 岡本彬宏≫
Hideto Fukui (250mm Dall Kirkham,Philips ToUcam Pro)
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[Hideto.Fukui (Shizuoka-Prefecture Japan)]
≪静岡県藤枝市 福井英人≫
Makoto Adachi (Drawing: 310mm Newtonian)
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<Makoto Adochi Ohtu Shiga Japan>
≪滋賀県 大津市 安達 誠≫
Kazuhiko takimoto (Drawing: 150mm Newtonian)
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≪和歌山県東牟婁郡 瀧本和彦≫
Ralf Vandebergh(250mm Newton:ATK-1HS)
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Taken in very poor seeing conditions/very good transp,surprised there is still some interesting detail visible.
There are some very weak streaks visible right of Lunae Lacus and Idacus Lacus in the Tractus Albus region.
Also in the region Arcadia are some dark streaks visible.
The bad blue image causes that the NPH is not very contrasty in this result.
(10 inch Newton & ATK-1HS1 0.08´´/p f/60).
[バンディバ:オランダ]
[Ralf Vandebergh:Neighbourhood of Maastricht Netherlands]
Paolo R. Lazzarotti (250mm Newton : Lumenera LU075M)
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On this morning I had an unexpected fair session with Mars.
I could record just 1 file,then clouds rolled on and I ended my session.
[Paolo R. Lazzarotti : Massa-City,Italy]
Jan Adelaar(178mm (7') Maksutov cass:ToUcam)
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Tried again last night the same face of Mars,seeing was a fraction better but humidity was high. There was a bright blue limb to be seen and right to Solis Lacus it was dominating,the day before it wasn't that obvious but could be seeing related even above Sinus Meridiani (terminator) a blue cloud is easy to be seen in the blue image
[ジャン-アデラー:オランダ]
[Jan Adelaar:Arnhem City Netherlands]
Robert Heffner (280mm SCT : Lumenera LU075)
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コメント: 天気予報を見るかぎり一晩中晴れるはずでしたが、午後8時ごろから,空
全面曇りになってしまいました。長い間、秋雨前線の影響で撮影ができなかったの
で、どうしても撮影したくて、少し頑張ってみたところ、わずかの晴れ間に恵まれ一
枚だけ撮影ができました。
A brief break in the clouds on a night that was supposed to be "perfectly
clear" (ended up perfectly cloudy) according to the weather forecast.
Clouds can be seen on the SPC.
[Robert Heffner:Aichi,Japan]
Domenico Licchelli (210mm Dall-Kirkham ToUcamPRO)
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[Domenico Licchelli,Gagliano del Capo,Italy]
Robert Schulz (320mm Newtonian: LU075M )
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[Robert Schulz,Austria]