Summary of the Bird Strike evolution(日本語) by John H.Rogers,E.Morales


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Summary of the Bird Strike evolution(日本語) by John H.Rogers,E.Morales


Summary of the Bird Strike evolution(日本語) by John H.Rogers,E.Morales
Bird Strike(Bird天体の衝突)の進展についてのサマリ:7/27-8/3
  ※BirdはAnthony Wesleyのハンドルネーム
衝突痕跡は速やかに拡がり始めたと観測者は最近報告している。これはベスト画像の2枚の組画像である。7/17-7/23の組画像 (Anthony、ジェミニ北望遠鏡、ハッブル)には、以前に存在している大気の模様を示すラベルを付けている。7/27以降のもう1枚には最近の拡張が見える。7/27以降の自転ごとの組画像も前回のシリーズに続いて準備したが、大きいので、問い合わせのあった人に送ることにする。
暗い衝突痕跡はSL9痕跡と同様に2個の成分を持っていると予想される。
1) ほとんど真っ黒の核、衝突物体が雲頂の下で爆発した箇所、成層圏にあるように黒い煙が雲の下から上方に対流によって運ばれる。
2) 成層圏の煙の拡がった層、最初に噴出物の跳ね返りが降り積もった物。
衝突緯度の南緯57度では、雲頂の帯状風の速度はDL2 = +12.2度/月(DL3 = +20.2度/月, 風速-5.5m/s: カッシーニ探査機データ)で後退している。そこで、鉛直方向の風プ ロファイルに従って、衝突痕跡はこの速度か体系3に近い速度でドリフトすると予測される。(南緯53度と南緯61度の前進ジェット気流の間の中間路に位置している。これまで南に遅い気流は定義されていない)。
JUPOSチームはWinJUPOSプログラムを使って、衝突痕を測定し、極投影のマップを作成している。(データを送ってくれたHans-Joerg Mettigに感謝する)。拡張のチャートを添付する。
衝突サイトの核はほとんど停止したままである(初期はL2 = 216度, DL2 = -4度/月; L3 = 307度, DL3 = +4度/月; 7/19-7/27)。最初は衝突の方向を示す楕円形で、次第に東西に延びた(前端DL2 約-20度/月; 後端DL2 約+6度/月)。
7/29以降、拡張は南北端で明らかであった。Raffaello Lena, Trevor Barry, Anthony Wesleyを含む観測者は速やかな形状の変化を指摘した。最も暗い核が後退しているのに対して、現在南北端は前進している。動きが速やかな成層圏フローを表している南端を除いて、かつて探査機によって測定されたように、これらの動きは帯状風を追跡する。
特に、
・北西端: はっきりとした暗斑が離れ、メインサイトの北の南緯54度を速やかに前進した。この暗斑は南緯53度の前進ジェット気流に近く、おそらくこの帯状風に捕えられた核からの煙の雲を表している。
・核: 現在は後退している(なおも南緯57度)、帯状風に一致している。 ・南東端: サイトは前方に延びている(南東端は南緯58度)。この緯度の帯状風速度はゼロに近く、前進するドリフトは成層圏に特殊かもしれない。これはSL9衝突サイトの周りに拡がった暗い雲の場合と同様である(7/31のDon Parkerのメタン画 像では、この南東のストリークは高高度で明らかであるが、一方北側の暗斑はほとんど見えない)。
Anthony Wesley, Clay Sherrodと他の観測者は、明るい白斑を取り囲むように前進するストリークが巻いていると指摘していて、おそらく以前から存在する白斑の周りの気流に捕えられたもので、8/3にTrevor BarryとAntonio Cidadaoによって確認されたように思われる出現である。あるいはまた、Raffaello Lenaが指摘するように、独立してドリフトする暗いストリークの間の一時的な穴であるかもしれない。以前から存在する循環気流は衝突前やハッブルの画像には明らかでなく、衝突サイトに隣接する明るい斑点には、画像処理で生まれることに注意を払わなければならない。
衝突サイトは8/1までほとんど真っ黒だったが、8/2には引き伸ばされたように淡くなったと観測者は指摘している。時間変化は中間サイズの SL9衝突Eにとても似ている(7/17に衝突、8/2まで黒い核、8/2から成長する衝突ベルト内のくすんだ東西のストリークのように次第に淡化。 9/2に最後に観測された)。
近赤外画像は多くの観測者によって撮影されたが、これらの組画像には含めていない。というのは、近赤外画像は衝突サイトの最も濃い部分、おそらく深い核を同定するのに有用であるが、近赤外で衝突サイトがあまり暗くないからである。
John H. Rogers,Ph.D. Jupiter Section Director, [British Astronomical Association.]
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