今シーズンの観測は、8月6日UTの筆者の眼視スケッチから始まりました。木星の合は7月20日UTでしたから、合の18日後となります。翌7日UTには、高度11°という低空にもかかわらずPICONAによるCCD画像を得ることができました。8日には堀川邦昭氏(横浜市)、16日には永長英夫氏(兵庫県)・安達誠氏(滋賀県)、22日には風本明氏(京都市)、28日には米山誠一氏(横浜市)、31日には平林勇氏(日野市)と各地で観測者が増えていきました。表1に8月の観測報告を集計しました。
観測者 | 日数 | 観測数 | 観測日 |
安達 誠 | 4 | 4 | 8/16, 8/21, 8/29, 8/30 |
伊賀祐一 | 7 | 9 | 8/6, 8/7, 8/10, 8/16, 8/20, 8/21, 8/31 |
永長英夫 | 9 | 15 | 8/16, 8/19, 8/21, 8/24, 8/25, 8/27, 8/28, 8/29, 8/30 |
風本 明 | 1 | 1 | 8/22 |
平林 勇 | 1 | 1 | 8/31 |
堀川邦昭 | 3 | 3 | 8/8, 8/20, 8/28 |
米山誠一 | 2 | 2 | 8/28, 8/30 |
計 | 15 | 35 |
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| 表1 2002年8月の木星観測報告(五十音順) |
図1は8月に報告のあった7名の観測からの抜粋です。日の出時の高度が20°を超えた21日以降は、CCDでもクオリティが上がってきています。8月後半は台風の影響もありましたが、やはりどっかりとした太平洋高気圧のおかげで、シーズン初めだというのに、2枚の展開図を作成することができました(図2)。2001-02年のシーズンの最終観測は6月3日で、2ヶ月ほどの観測の空白期間での変化を追いかけるのがシーズン初期のテーマです。
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