火星の極を合わせる方法
2016.1.24
2019.12.28改版
三品利郎
「火星の南極を上に合わせる方法」がここに照会されています。
http://alpo-j.sakura.ne.jp/Latest/Mars_j02.htm
この解説に沿って、図で説明をします。
まずは、火星の極軸の傾きの調べたかです。
その確度は、P 天文年鑑ではA(自転軸方向)、
池村さんのシミュレーション画像では、P,Winjuposは、Position angle(equate.)として掲載されています。
下の図のように、真上を向いているときが0゜で、そこから反時計回りの角度で表されています。
これは、一昨年、2014年3月22日に撮影した画像です。
これは池村さんのシミュレーション画像です。撮影時刻に近い時刻クリックします。
画像の一番下に「P」が表示されています。
これは、Winjuposのスクリーンショットです。ToolsからEphemeridesを選択します。右側の中ほどにRotation angleがあります。
equate.は赤経方向に沿ったものですので、この値を使います。(horiz.は地球の地平線を基準にしたものですので、時々刻々
値が変わります。)
次に、撮影する時に、日周運動方向、または、赤経微動で動く方向を、撮影画面の横方向に合わせます。
火星をカメラの視野に入れた状態で、赤経方向の微動を止めます。すると、火星が斜めに動きます。これは、日周運動の
方向とカメラの水平方向が揃っていないためです。そこで、カメラの角を直します。その際に、火星を画面の底辺に近づけておきます。
気流の影響で火星が上下左右に激しく動くこともあります。何回かやり直して少しづつ、水平に合わせます。
カメラの傾きを直して、日周運動の方向と画面の底辺を合わせるとこのようになります。
画面の水平方向と日周運動の方向があったら、撮影します。
撮影た画像をレジスタックスでコンポジットと強調処理をしたものに対して、極軸の方向を画像の垂直方向に合わせます。
Flip & Rotaionを選び、自転軸方向の角度を入力します。
その後、この画像は北が上になっているので、X方向Y方向に反転(Flip)させ、南を上にしてやります。
Flip&Ratationのポップアップを開きます。
自転方向角を入力します。
最後に、画像の南北を反転させます。
以上