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■ 内 容
１．自己紹介
詳細省略
２．2019 GRSフレーク／その後の変化、Juno PJ21画像（水元）
１）報告内容 － 以下の画像をクリックでPDFファイルが開きます。
 (PDF)
２）上記報告資料内のGIFanimation － 以下に示すリンクをクリックで開きます。
６page - HST OPAL(Outer Planet Atmospheres Legacy)Cycle 26
７page - HST OPAL Cycle 26(一部切り抜き)
８page - 2019/1/18－2019/8/1 展開図 gif 動画(189枚)
12page - SEBsリング暗斑
３．木星の近況（堀川）
木星の近況に関する堀川氏の解説資料 － 以下の画像をクリックでPDFファイルが開きます。
 (PDF)
１）準循環気流の消失とSTrBの淡化
・7月5日頃からRS後方の暗柱が後方に傾き始め、10日頃までに通常のBridgeに変化。
SEBsジェットの流れが正常に戻り、RS後部を周回する準循環気流が消失。
・準循環気流の消失により、RS前部のSTrBが衰退、12日にはRSから分離。
・準循環気流からの供給が途絶えたことで、STrBは後方から前方に向かって急速に淡化中。
BAの前方ではまだ濃く残っているが、今後淡化が進むと思われる。
・今回の準循環気流の活動期間は3ヶ月であった。概ね標準的な長さ。
・通常は灰色だが、今回はフレーク活動の影響で赤茶色のSTrBが形成された。
２）大赤斑のフレーク活動は一段落ですが・・・
（詳細は水元さんの資料をご覧ください）
・5月末以降、大規模なフレーク活動は起きていない。6～7月は小規模な活動が続いていて
小康状態にある。
・フレークを誘発するSEBsの暗斑群が枯渇しているためと思われる。
・7月にフレーク発生を期待させた2個のリング暗斑は、RS直前でSTrBへUターンし（後述）、
フレークは不発に終わった。
・準循環気流やSTrBが消失したため、RS周辺の暗色模様はほとんどなくなり、
RSは久々にすっきりさっぱりとした様相になった。
・ただし、RSの後半球のSEBsは活動的で、南縁に大量の暗斑群。先端はII=180°にあるので、
8月末頃にはRSに到達し、再びフレーク活動が起こるかもしれない。
３）回復途上の大赤斑の長径
・7月の平均長径は13°台に回復。6月に比べて約1°大きくなったが、縮小以前に対しては
まだ約1°小さい。
・可視光でもメタンでも回復傾向。
・周囲にまき散らしたフレークを回収している？それとも内部から補充されている？
４）SEBsのリング暗斑がＵターン、南熱帯攪乱発生は成らず！
・大規模なフレーク活動を引き起こすのではないかと期待された2個のリング暗斑が
興味深い動き。
・先行する暗斑（a）がRS直前で南へシフトし停滞、後続の暗斑（b）が追いついて
aがbに乗り上げる。
・aはSTrB上を前進するもすぐに消失、bもUターンしてSTrBを前進（-0.9°/day）。
・ボイジャー2号によって観測された南熱帯攪乱の発生プロセスと同じ。
今回は他に暗斑がなく、循環気流として定着することができなかったのかも。
５）STB SpectreとSTB tailの衝突始まる
・STB SpectreがRS南を通過中。可視光では明るいが、メタンダークなベルトの断片。
昨年の南熱帯攪乱で加速し、-0.65°/dayで、S1ドメインで最も速い。
・BA後方のSTB tailを後方から圧迫、淡化・消失しつつあったSTB tailが再び濃化した。
・STB tail中の白斑（W2）は、STB Spectreの接近により減速停滞し、
会合後は加速して一緒に前進中。
６）その他の状況
・A5aとA7が接近中。
・post-GRS dist.やや沈静化するも、SEBsの暗斑群活動的。
・SEB中央組織が一部消失。
・NEBnの白斑はWSZ/WSa/WSb/WSxが明瞭。新しいものは不安定。
・NT dist.は淡化・消失しつつある。
・NN-WS-4が明化。
４．2019年7月2日の皆既日食報告（石橋）
７月２日の皆既日食をアルゼンチン サンファン州 ビスマタンで撮影された画像を紹介された。
各画像とも、画像クリックで、大きな画像が表示されます。
１）５分間隔で撮影した連続画像
２）第２接触の画像
３）皆既中のコロナの画像
４）第３接触の画像
５）アンデス山脈に沈む欠けた太陽の画像
６）2017年8月21日 アメリカ合衆国 アイダホ州 レクスバーグで撮影した皆既日食の画像
今年のアルゼンチン皆既日食は高度が11.6度と、2017/8/21の皆既日食の高度50度越えより
低いので大気層による地球照の吸収が多くなり、皆既日食中の月面の輝きが少なかったと思われます。
５．月の話題－PART2（三品）
今回は、月のクレータ径と特徴について簡単に説明します。
また、YoutubeのJAXAチャンネルで公開されている「かぐや」が撮影したクラビウスやコペルニクスと
いったクレータの動画も紹介します。内容は以下のページをご覧ください。
「月の話題－Part2」
なお、クレータを作った小天体が月の水平に対して５度以下で衝突した場合は、シラーの様な
楕円形のクレータとなるが、５度より大きな角度で衝突した場合は、円形に近いクレータとなる。
６．今年の木星会議と月惑星研究会60周年パーティ（田部）
１）開催日時と場所
・開催日時 ： 11月9日(土曜)の午後と10日(日曜)の午前
・開催場所 ： 川崎市武蔵中原駅近くある川崎市立学校教職員互助会の施設「会館とどろき」
２）木星会議の内容
・９日 ： 渡部潤一氏（国立天文台副台長）の記念講演「SL9から25年」
堀川氏からの木星の近況
・10日 ： 希望者による研究発表
３）会60周年パーティ
・場所 ： 武蔵小杉駅近くにあるホテル精養軒
・催し ： 月惑星研究会の60年の歩み
鬼籍に入られた会員の方々の紹介
各世代を代表される方々の紹介と挨拶
・取材 ： 星ナビ（記事を書いて欲しいとの要望あり）
天文ガイドには、開催予定を伝える（堀川）
・各大学の参加予定
明治大学 ： ９日は難しいが、10日は参加できそう。
東海大学 ： ２，３名が参加する可能性あり。
理科大学 ： ２，３名が参加する可能性あり。
４）参加申し込み ： ８月中に参加申し込みを公開予定（田部）
５）その他 ： 天文雑誌に案内を掲載してもらう予定
７．その他
１）次回の関東地区例会は、10月上旬の日曜日とし、場所は明治大学の学生と調整して決める。
２次会：懇親会
向ヶ丘遊園駅近くの居酒屋にて11名参加の懇親会でした。
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