1997年5月に、NEBnのII=285度にbarge-notch-bargeの典型的な3連構造が見つかり、それ以降の1997年にはNEBnに数多くのbargeやnotchが見られました。1996年からNEBの幅が広くなる傾向があり、幅の広くなったNEBの真ん中にこれらのbargeやnotchが見られました。
1997年8月からNEBの幅が狭くなり元の幅に戻っていく現象が見られ、画像からの緯度計測では、NEBnはシーズン初めの21Nから12月には17Nとなりました。bargeは17Nに、notchは19Nにあり、幅が狭くなったことでbargeやnotchはNEBnにむき出しの状態で見られるようになりました。
1998年には、NEBはさらに幅が狭くなり、bargeは見えにくくなり、notchはNTrZでほとんど見られませんでした。1998年8月にNEBは逆に北に拡張し、bargeも目立たなくなりました。
1997-98年のドリフトを調べてみると、bargeは13個、notchは10個を同定することができました。全体的に寿命の長いものが多いようです。それぞれのドリフトも大きな変化を示すものは少なく、また緯度が2度も違うのに、ドリフトが同じものもあります。
印象としては、NEBに対するドリフトの少ないものは長寿命だと言えます。また、1998年のnotch(白斑というべきか)は、NEBnのエッジにあり、検出できませんでした。
1997年のNEBnの画像
1998年のNEBnの画像