ALPO-Japan: Jupiter Section (June 19, 2000)

2000年06月19日の木星

池村俊彦、忍穂井幸夫、嶋田俊之
T.Ikemura, Y.Oshihoi, T.Shimada


June 19, 2000(UT)

Summary
池村氏:
今期最初の木星画像送信攻撃です。
BAは左端になってしまいましたが、写っているのでしょうか。

嶋田氏からスケッチと、池村氏から今シーズンの初観測画像の報告です。低空にもかかわらず、かなり細部まで写っています。

STB Oval:
3月に合体したSTB Oval'BA'は、予想経度はII=345度ですから、画像の左端になります。No.1の画像ではSTBの左端にわずかに明部があるかもしれませんが、これではまだ分りません。早く中央で確認をしたいものです。一方、CM付近のII=23度にはSTZに明部が見られ、その後方のSTBは南にシフトしています。この状態は昨シーズンも見られたものです。
GRS:
右端(西)に大赤斑が見えてきています。経度はII=77度付近です。見え方は昨シーズンと変化がないようですが、南半分がオレンジ色で、アーチ構造が見られるかもしれません。
SEB:
大赤斑の前方のSEBは昨シーズンと変わりません。SEBsが特に暗く見えています。
EZ:
EZの中央部には今シーズンもEBが見えています。大赤斑の左下付近のEZsに白斑が見えているようです。EZnには3本のFestoonが見えています。
NEB:
NEBも昨シーズンとあまり変化がないようです。NEBの北縁には白斑が湾入しています(II=348,24)。また右端にはNEBの白いRiftが見えてきました。
NTB:
今シーズンのNTBは経度によって見え方が異なるようで、II=16度付近から濃いベルトとして見えてきました。
NNTB:
NNTBの左側には濃部が見えており、それ以外の領域はベルトははっきりとしていません。

Toshiyuki Shimada (150mm Maksutov-Newton, Drawing)
No.1 2000/06/19 18h55m(UT)
I=253.8 II= 11.0
150mm Maksutov-Newton, x200
Seeing:2-3/10 Transp.:1/5

  • 今シーズン初スケッチ。低空で条件悪い。
  • NTBが見にくい。淡化しているのか?
  • NTZ〜NTrZが木星面で一番明るく見える。


Toshihiko Ikemrua (310mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

No. 1 2000/06/19 19:21:42(UT)
I=270.9 II= 28.0 III=314.9

310mm Newton, TeleVue barlow 3x(f/27)
NEC Picona 1/7sec, 4 frames composite
De=+3.2 E.Dia.=33.72"

(Enhanced by Y.Iga)


No. 2 2000/06/19 19:31:36(UT)
I=277.0 II= 33.9 III=320.9

310mm Newton, TeleVue barlow 5x(f/33)
NEC Picona 1/7sec, 7 frames composite
De=+3.2 E.Dia.=33.72"

(Enhanced by Y.Iga)


No. 3 2000/06/19 19:33:34(UT)
I=278.2 II= 35.1 III=322.1

310mm Newton, TeleVue barlow 5x(f/33)
NEC Picona 1/7sec, 9 frames composite
De=+3.2 E.Dia.=33.72"

(Enhanced by Y.Iga)


Yukio Oshihoi (210mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
No. 2 2000/06/19 19:28:24-19:28:34(UT)
I=275.1 II= 32.1 III=319.1
210mm Newton
NEC Picona 1/7sec, composite image
  • 薄曇が厚くて肉眼では木星を確認できない状態でした。
  • それでなくとも光量不足で苦しいのに雲があると更に露出不足となってしまいます。
  • 送りました画像は2倍に拡大処理をしています。


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