ALPO-Japan: Jupiter Section (September 13, 2000)

2000年09月13日の木星

永長英夫
H.Einaga


September 13, 2000(UT)

Summary
7月25日からの連続観測は9月9日までの47日間と途切れてしまいました。全国的に活発な前線が停滞し、特に東海地方には集中豪雨による被害も発生しました。

STBs DS
STB Oval 'BA'の後方のII=305-340度にSTB本体が見られ、その後方にはSTBsの暗斑が3個(II=351,356,11)見られます。これらは2000年5月頃に大赤斑を通過した際に形成されたもので、次第に間隔が伸びています。
STrZ band
2000年7月初めから大赤斑の前方に伸び始めたSTrZ bandは、活動は弱まっていますが、まだ細いベルトとして見られます。先端部は'BA'の真下付近まで伸びています。
SEB
この経度のSEBは、SEBsが濃く、SEBnは淡化しました。代わってSEBの中央組織(SEBc)がII=300度付近から大赤斑の前方まで濃く見えます。
EZs
9月9日に大赤斑の北側を通過したEZsの暗斑群(I=210)はII=30度付近まで、また9日に大赤斑の後方に達していたEZs GWSはII=80度付近まで前進していると予想されます。13日の画像ではこれらの模様は確認できませんが、その前方のI=189度にEZsの暗斑と、前後の白斑が見られます。
NEB
NEBはII=340度までは幅が北に広がっています。これより後方では、NTrZからの白斑の湾入部やNEBnの濃化部などが入り乱れています。II=10-30度に、NEBを斜めに横切る白い帯(Rift)が見られます。
NNTB BAR
シーズン当初から観測されているNNTBの赤味の強いBARは、II=353-10度に観測されました。



Hideo Einaga (250mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)

No.89 2000/09/13 19:35:40(UT)
I=171.4 II=352.1 III=301.9

250mm Newton, LV12mm
NEC PICONA 1/7sec, 7 frames composite
Seeing:5/10 Transp.:2/5


(Enhanced by Y.Iga)


No.90 2000/09/13 19:59:18(UT)
I=185.8 II= 6.4 III=316.2

250mm Newton, LV12mm
NEC PICONA 1/7sec, 6 frames composite
Seeing:5/10 Transp.:2/5


(Enhanced by Y.Iga)


No.91 2000/09/13 20:18:49(UT)
I=197.7 II= 18.2 III=328.0

250mm Newton, LV12mm
NEC PICONA 1/7sec, 3 frames composite
Seeing:3/10 Transp.:2/5


(Enhanced by Y.Iga)

  • あまり天気は良くなかったのですが撮影しました。案の定、1時間もせぬうちに急激にシ−イングが悪化して曇ってしまいました。
  • 8/24、25、27、28のWebの展開図と比較しましたが、大きな変動はない様です。


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