1月7日の画像では、3個の永続白斑BC,DE,FAが並んでいる様子が分ります。メタンバンドでもきれいに3個の白斑として捉えられています。しかしながら、左から2個のBCとDEの距離が非常に接近しています。BC-DE間は10度、BC-FA間は30度の間隔です。
さらにこの接近した様子は、1月17日にも捉えられており、2個の白斑BCとDEはお互いにくっついているようにも見えます。木星は、この後2月23日に合を迎え観測できませんでした。
さて、5月7日の画像では、FAは明らかな白斑として捉えられていますが、BCとDEはI-Bandではよく分りません。メタンバンドでは2個の白斑が捉えられ、BCとDEがマージして1個の白斑BEになったことを示唆しています。このメタンバンドでのBEの位置には、I-Bandでは明るさのない白斑と、その後方にSTBにたなびくRift状の明部が見られるだけです。そのRiftの後端部のSTBは少し淡化しています。このメタンバンド画像から、BC-FA間は38度の間隔であり、1月7日の30度から広がっていることが分ります。
6月3日の画像では、観測条件は少し悪いようですが、メタンバンドではこのBEは捉えられています。しかしながら、I-BandではSTB南側からのRift状の明部だけが見えています。Riftの後端部のSTBは明らかに分断され、そこにわずかの明部があります。