New ring detected around Saturn. By H.Hamanowa;
土星系の新しい環検出の試み 浜野和天文台


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New ring detected around Saturn. By H.Hamanowa;

New ring detected around Saturn. By H.Hamanowa;
 土星系の新しい環検出の試みについて、

 その後も土星の未知の環検出に関する追加の観測などを行っておりまして、
一応まとまった部分に関して、去る5月16日の日本地球惑星科学連合2006年
大会において、発表を無事に済ませることが出来ました。
 
現在までの観測とその解析を、以下にまとめました。
  http://www2.ocn.ne.jp/~hamaten/thesaturn-jap.htm
  http://www2.ocn.ne.jp/~hamaten/thesaturn-eng.htm

また、GCVSのデータで、HIP 42705 (食された恒星) が変光星らしいことから
HIP 42705 の変光に関する追跡観測結果を以下に掲載しました。
 対象星自体の変光量が僅かなことから、今回観測された減光のDataに、
大きな影響を与えるものでは無いようです。
  http://www2.ocn.ne.jp/~hamaten/thesat-hip.htm

月惑星研究会関西支部へのリンク掲載について、宜しければ是非とも御願いいたします。
 
さて私達は、この件に関する追跡観測を今も続けています。

 先ずは、1月25日に観測した土星の未知の環によると思われる減光に対し
て、私達自身が否定的な立場に立って、さまざまな検証を行って来ました。 
 その一つが、対象星の変光観測でした。 つまり、土星の未知の環による
減光では無く、対象星の変光を観測したのではないか、と言うものです。 
 この件を初めとした様々な検証の結果からは、現象を否定する条件は見当
たりません。

 そこで次は肯定的な観点から追跡観測を行っています。 すなわちもう一度
同じ位置での減光を観測しよう、というものです。
 ステラナビゲータを用いて調べると、土星系はごくまれに恒星を掩蔽していま
す。 例えば3月18日と5月9日に、それぞれ11等星が土星の12.5R付近を
通過しています。 当然、これらの現象を観測しましたが、前後の日は晴れても
当日は曇られました。 また対称星が暗いことから、土星本体の光度の影響が
大きくなり、正確な測光が出来るか、という点で かなり困難な観測のようです。

 そんな中で、6月18日の宵に7等級の恒星が土星の12.5R付近を通過する
ようです。 西空の低空の現象ですが対象星が明るいので、ぜひ測光観測を
したいと思っています。 今シーズン最後の現象で、あとは秋以降です。

 さて、今回観測した土星の未知の環と思われる位置は、S5レアとS6タイタンの
間です。 土星半径の12.7倍の位置における公転周期は7.9dayとなります。
 これはS6 タイタンの1/2、S8 イアペトスの1/10の周期となるようです。
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  浜野和天文台  浜野和 弘巳

            福島県安達郡白沢村糠沢字光が丘4-34
             Tel,Fax ****-**-****
             Mail : *****@*******
             URL  : http://www2.ocn.ne.jp/~hamaten

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