Storms increasing in Jupiter's equatorial region by John H. Rogers |
The beautifully sharp rotation movie from New Horizons on Jan.8 confirms the major changes that had been reported from the first amateur images of the apparition: the termination of activity in the SEB, and the appearance of a new South Tropical Disturbance (STropD). Thanks to everyone who has sent images, including the New Horizons team. Attached is a montage of both NH and amateur images showing the major features of the new apparition, and a brief report describing them and giving some forecasts. It looks like being a very interesting year. Jupiter_2007Jan.doc(Jupiter in 2007:first report) STrop&SEqDists_2007jan ______________________________________ John H. Rogers, Ph.D. Jupiter Section Director, [British Astronomical Association.]
Japanese 日本語(訳 堀川 ) BAAのRogersからレポートが出ました。 彼はII:0°とII:220°のどちらも南熱帯攪乱として扱っています。 ただし、ふたつは別々の攪乱だと言っています。 また、彼はSEBの活動の衰えから、今シーズンSEBが淡化し、来シーズンかその次の シーズンにSEB攪乱が発生するだろうという大胆な予想をしています。 これは注目! レポートの南熱帯攪乱についての部分を訳しましたので、ご参考まで。 ============================================================================== 南熱帯攪乱はSTrZを埋める永続的な暗い構造で、体系IIに対して前進する。 高解像度の観測では南熱帯攪乱の前端でspotがSEBsからSTBnへと反転するのが見られ、 南熱帯攪乱が作り出し、それ自身を定める力学的な特徴である。 それらは通常、大赤斑前方数十度の範囲で発生し、そのうちのひとつはボイジャー2号によって よく観測された。 これらの画像はBAのすぐ前方北側にあり、南熱帯攪乱に良く似た構造を示している。 New Horizonsチームの画像では、South Tropucal Bandが特徴的なカーブを 描きつつ、その前後に連結している様子が捉えられている。 これを「STrD-1」と呼ぶことにする。しかし、それはひとつだけではない。 1月10日のWesleyの画像では、別の少し小さめの模様が見られ、 New Horizonsチームの画像では同じように特徴的な構造を持っている。 これをSTrD-2と呼ぶ。いくつかの重要な点をあげると、 1) それらは予想通りに前進しているか?これは今後の画像で明らかになるだろう。 2) なぜ2つなのか?私はわからないが、良く似た状況が1993年 - 前回、SEBが淡化した年で、 最後の南熱帯攪乱が見られた - にあり、SEB攪乱発生以前に2つの南熱帯攪乱状の構造が 存在した(もし、New Horizonsチームの画像でまだ存在しているらしい白斑Qが、 大赤斑のように赤くなれば、その類似性は完璧となるだろう)。 3) STrD-1はBAと関係があるか?それらが一緒に動いているか見守ることにしよう・・・ 4) もっと具体的に言うと、南熱帯攪乱は去年の7月に数多く観測されたBAの大赤斑通過の 結果として発生したのか? - ちょうど過去の南熱帯攪乱やDislocation(ボイジャーによって 観測されたものを含む)が、かつての3つの永続白斑と隣接するSTB淡化領域が大赤斑を 通過した時に発達したように。いや、そうではない。BAが7月末に大赤斑前端に到達した時、 前方のSTrZにはかなり乱れた攪乱領域が存在したが、どれもその後静かになってしまった。 South Tropucal Bandは前進し、淡化した。大赤斑前方のこの領域は2006年9月に最後に 観測された時には静かだった。 しかしながら、2006年6月にSTrZでは渦を形成する強い傾向が見られた. (Hans-Joerg Mettig達が作成したばかりの)JUPOSのチャートは、SEBsの後退運動が6月で終わり、 南緯22-23°にあった少なくとも4つのゆっくり後退する暗斑が動きを止め、南へ移動し、 そして消失するまでの短い期間にドリフトが逆転したことを示している。 同様の振る舞いはそれ以前のシーズンでも2-3のspotで見られたが、2006年6月は 異常に広範囲に及んでいたように思われる - これは1979年に南熱帯攪乱を形成したのと同じ 循環運動である。そのため、私は、SEBの活動が衰える際にSTrZで渦を形成しやすいという 一般的な傾向と共に、BAの大赤斑通過がこの領域にあったいくつかの小さな灰色のstreakが 反転や合体するのに有利に働き、それが(合の期間に)高気圧的な半循環(訳注:南熱帯攪乱の 前端でSEBs→STBnへの反転運動のこと、STBn→SEBsはないので「半」となっている)へと 積み重なって、南熱帯攪乱が形成されたと睨んでいる。
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