月惑星研究会関西支部通信 No.13 (1997年 3月 2日)


参加者(9名)
安達誠 伊賀祐一 吉田裕市 浜野節子 須田将昭 浅田秀人 土山由紀子 奥田耕司 安藤和典
欠席
林 河北 中村 中野(連絡のあった方)
例会風景(右から安達支部長、安藤、奥田、浅田、土山の諸氏)

近況報告

安達  パソコン通信を始めて毎日のように覗いています。おもしろいように色々な情報が流れてきて、喜んでいます。メールでBAAのロジャース博士に連絡がつき昨年の木星観測のスケッチを近日中に60枚ほど送ることになり、備考欄に書いたことの英訳に取り組んでいます。火星観測や、ヘボ彗星の観測をやっています。

【注:関西支部のWebページにもヘールボップ彗星のページをオープンしました。皆さんの観測情報をお待ちしています。】
   http://alpo-j.sakura.ne.jp/HaleBopp/

木星は堅田からは家が邪魔で当分観測出来そうにありません。それはそうと備考欄にかいたのですが、「モヤモヤしている。」なんて、英語ではどう訳したら良いのでしょうか。Help me.

伊賀  観望のみとなっている。自宅のマンションの窓を開け、パジャマのままヘボ彗星を写真に撮っているとのことでした(書いてしまった)。なんでも、ここしばらくの間は晴れてさえいれば毎日起きてヘボ彗星を見ているとのことです。でも月惑星研究会関西支部のホームページは伊賀さんの手によって着々と進んでいます。なんでも、NASAのホームページの所からは長谷川均さんと我支部が出ているというのですから。(フレー、フレー、伊賀さん)

【注:イタリックの箇所は情報が誤っていました。さすがにNASAまではリンクしてくれませんが、それでも国内の天文サイトでは結構リンクを張って頂いていますね。(伊賀)】

須田  仕事のみで、観測は出来ていないそうです。5月には超忙しい部局に替えられそうとのことです。(みんなで足を引っぱりましょう。)

吉田  火星の観測を4枚されています。残念ながら例会のときに公開して頂けませんでした。(しまった。)
【注:関西支部のWebページに吉田さんの火星スケッチを公開しています。】

浜野  学業のみに専念されておられるそうです。ヘボ彗星を観望されておられるとのことです。

土山  仕事が忙しく、観測ができていないとのことでした。

浅田  火星とヘボ彗星の観測を精力的にされています。支部のホームページにも火星の画像を公開してくださいました。なかなかよく写っています。例会の参加者にはそのプリントが配られました。
【注:関西支部の火星セクションに浅田氏のCCDイメージを公開しています。】

奥田  火星を3回観望したとのことです。シーイングが悪く、スケッチができるような状態ではなく、記録は取れなかったということでした。また、しばらくの間、体調不調が続き、大変だったようです。

安藤  正月に土星を見たきりで、その後何も出来ていないそうです。浅野5時頃起きて出勤し、夜中の日付が変わる頃に、家に帰るという日々が続いているそうです。(体をこわさんといてや。)

林   電話で聞きましたが、火星を1夜観測されたとのことです。

中野  E-mailで届きました。火星の観測を始めておられるとの事です。(中野さん。観測されているばあいは、できるだけ例会日に間に合うようにコピーを事務局まで送って下されば有難いです。.....安達より)


97年の木星

E-mail で堀川氏が今年の最初の観測をされたことが報告に入りました。(国内最初かどうかは不明)支部のホームページにのせて下さいというメッセージがついていたこともありますので、かんたんに紹介させて頂きます。

2月21日21h12m(UT) I=277.6 II=296.8
SEBはNEBよりも淡い。
NEBは昨年同様南組織がはっきりしていて北側はみにくい。幅は広い。
2月22日21h14m(UT) I=76.6 II=88.1
GRSは SEBの中に埋もれている。
SEB は中央付近でやや明るい。GRS後方の白斑群の影響かもしれない。
NEBは濃い。
3月1日21h15m(UT) I=101 II=58.3 (浅田さんも見るには見たとのことです。)
GRSらしいものが見える(気流が悪い)。
STBが全周淡く見える。STrZに白斑があったように見える。どうやら問題のBayらしい。
NEBは赤っぽく太い。
NTBも太く見えていた。

着々と観測は進み始めています。皆さんも頑張って下さい。

【注:堀川氏の観測情報は以下のURLで見ることができます。(伊賀)】 http://alpo-j.sakura.ne.jp/Jupiter97/HorikawaReport970223.htm

支部のホームページから(伊賀)

新しいものを入れたことが紹介されました。

  • 1996年の支部での木星観測のまとめを掲載。BeltやZoneごとにまとめてたくさんのスケッチや展開図を挿入されています。
  • CMTのよるドリフトチャート(BC.DE.FA.GRS.Bay)
  • STrZの白斑と大赤斑の会合にかかわる記事と観測キャンペーン(下記)
  • 堀川氏の今年の木星観測報告。

詳しい内容を記すことは省きますが、関心のある方は覗いて下さい。パソコン通信をしておられない方もありますが、どのようなものか見たい方は、事務局まで申し出て頂ければ、画面をコピーしたプリントを送らせて頂きます。


共同観測キャンペーン:大赤斑とSEBのBayの会合の観測

大赤斑の下をSEBsのBayが通過するときどのような変化が起こるかについて、観測のキャンペーンを実施したいと思います。東京の本部でも取り組まれます。(メールで東京例会の議題として上がっていました。)今回は事もあろうに、通過、吸収、反転の3つに分けて予想を立てそれを賭けにしてしまったようで、すごいなあと思っています。(安達もやろうかな、、)。

南熱帯撹乱がすり抜けた事があり、今回はすり抜けるのではないかという予想もあるのですが、GRSが動かないということにして4月15日に会合するという予報が出ています。

Bayは現在2つ(昨年の11月2日に2つに捕えられ始めている)あり、後方の物がその対象になるBayです。4月15日前後には皆さんでしっかりと観測しておいて下さい。

日本だけでなく、世界中が注目しているおもしろい現象です。

【注:この共同観測キャンペーン情報は以下のURLで公開しています。(伊賀)】
     http://alpo-j.sakura.ne.jp/Jupiter97/Conjunction/

木星会議細案

木星会議の参加への呼びかけをE-mailで流しました。そのメールに答えて松浦恵介氏から参加希望がありました。第1号です。会議はFMラジオとイヤホンを持ってきてもらい、簡単な通訳を流します。誰が通訳をするかは決まっていませんが東京のほうで誰かに交渉したいと思っています。小惑星会議も同様のようです。

会場の紹介 興正(こうしょう)会館3階の大部屋

宿泊は30人が小部屋で用意され、それ以上の人は大部屋での合宿形式となります。小部屋は海外の方や女性の方、年配の方を優先していこうと思います。

プログラム案
        ( )の名前は担当をお願いしたい方です。
                              文責:安達です
8月23日(土)
受付開始12:00
開  会13:00歓迎の挨拶(安達)

13:05海外からの参加者紹介(長谷川)

13:30今年の木星面の報告(堀川)
(事前にCMTなど情報収集をして伊賀さんに送っておく)

16:00記念講演(海外の方の話を聞く)
(講演と交流会を半々にしたい)

18:00休憩を30分とります。

※このとき支部のメンバーで懇親会の準備をします。人数が80名までなら1階の研修室に業者で用意してくれますが、それ以上は3階の大部屋になりますので、業者の方と共同作業になります。3階になれば後片付けもやらねばならなくなります。朝食も同様ですが総て業者にして頂くように頼んではあります。人数がどうなるかによって変わります。

20:00分科会
第1分科会第2分科会第3分科会第4分科会
「インターネット体験」

(伊賀)
「撮影から画像処理」
冷却CCD
(浅田、安藤)
「観測会」
20:00 GRS南中
(堀川、安達)
「初心者講座」

(須田、吉田)

22:00入浴と就寝
(夜更かし厳禁です。会館がうるさいので)
(翌日の居眠り防止にも効果的でしょうか。)
8月24日(日)
     7:00朝食。早くから一斉に行います。お坊様から一言。

 8:00講演会(海外の方から)と質疑応答

 9:00発表会(国内の方)

12:00閉会
役割分担 総括(安達)   会計(土山、浜野)   会場係(奥田、林)

分科会について

天候にもよるが、20cmのシュミカセを5台安達が用意して観測が出来るようにする。観測の分科会は最初の1時間をオリエンテーションにあて(担当堀川)、後半の1時間を観測(担当安達)にあてる。天候が曇りなど木星が見えない場合はスケッチのとりかたやシュミレーションによる模擬観測を行う。

初心者講座は本当の初心者対象の講座として扱い、担当者が参加者のレベルをみて活動を決める事になりました。

参加者への通知

3月中に海外からの参加者の動向を調べ、出席していただけそうな方のリストを東京から送っていただき、どのようなものになるかを(講演会だけになるか、交流会が出来るかあるいは交流会だけにできるか)決定して、4月初めには天文3雑誌に原稿を送付する。

また、同時に案内状を作成する。

会議に先立ち、梅雨明け以降で大赤斑が中心になるスケッチを出来るだけ持ってきていただく事を参加者に伝える。

準備物

パソコン(伊賀、浅田)、C8を5台(安達)、インターネット手配(伊賀)、OHP、OHCとスライドプロジェクター(安達)、広告募集(安達)、移動用スクリーン(安達)、テレビモニター(須田)、指示棒(安達)、カメラ(須田)、電話増設調査(伊賀)

その他、スケッチ用紙、鉛筆、下敷き、名札、マジック、ボールペン、セロテープ、ガムテープ、電卓、ウーロン茶、立て看板、横断膜、予稿集作成、収録作成用紙 など


事務局より

●例会の案内を初めてパソコンのE-mailで流しました。今まで連絡に葉書を常用して 来ましたが、一人当り50円かかることもあり、15人出すと750円かかりました。

 しかし、メールで送ると、恐らく10円で、送られているとおもいますので、殆ど費用がかかりません。事務局の安達自身がメールを送るついでにやっていますので、会費からは引かずにいくつもりです。ただ、メールで送れない所は従来の葉書による通信となりますので、その分は会費から支出します。葉書で例会案内を送った方で、パソコン通信を始められましたら事務局まで至急お知らせください。

●支部の事務局には東京本部からの通信文が届いています。閲覧やコピーを欲しい方は安達までお知らせ下さい。最新号は2月5日発行分です。本部の例会通信を手に入れたい方は次のような2つの方法のいずれかを採って下さい。

E-mail 希望の方 alpo-info@alpo-j.sakura.ne.jp (Shigenori SUZUKI)まで
内容にはE-mail希望と書き、氏名、住所、電話、ID
月惑星研究会関西支部会員であることを付記してください。
郵便の方 351 埼玉県朝霞市北原2-3-14-505 鈴木光枝 宛
電話 048-472-7376
1年間の発送費として900円分の切手(80円10枚10円10枚)
を同封して下さい。カンパ歓迎だそうです。支部もですが、。

●THE GIANT PLANET JUPITERの海賊版を東京の堀川、田部氏が作られました。1セット(1、2、3、5、6、7、8、10章)620円だそうです。出来れば欲しい方を支部でまとめてお願いしようかと思います。例会参加者には希望を聞きましたが、欠席された方の中で希望される方は今月中に安達までご連絡下さい。

 支部例会のときの教科書代わりにつかえるかと思っています。とても良い勉強になるかと思います。ただし、あくまで海賊版なので、複製は作らないようにお願いいたします。

●いつも書いていますが、例会のときは出欠をお知らせください。宜しくお願いします。E-mailで案内を送った方については3月2日現在で7名が返事を下さいましたが、その他の方については結局葉書での連絡を再度行うことになりました。2重に例会の案内を出すことになりますので、E-mailを受けられた方は受領の返信を事務局まで送って下さい。尚、E-mailを希望されない方は次回の例会までに事務局までご連絡下さい。また、欠席されるときで、観測がある人はコピーを事務局まで送って下さい。

●今回は例会後に懇親会をしました。支部発足以来初めてのことです。実は前回の例会の後、京都駅の近くで有志だけでされたらしいのですが、後でそのことを知りました。事務局の怠慢から、申し訳なく思っています。年に1度はやりましょう。

 懇親会の参加者は 伊賀、浅田、土山、須田、浜野、吉田、安達でした。ちゃんこ鍋をつつき、その後色々な国のおいしいビールを飲みました。

●次回の例会は6月の第4日曜日で、会場を今回は替えて、浅田氏の自宅で行います。浅田氏の自宅は京都駅の八条口(南側)から歩いて5分の分かりやすい所です。日時が近づいたら事務局より地図を付けた案内を送らせて頂きます。

【注:次回の開催日時は変更されました。(伊賀)】

●E-mailを使っておられる方へ
関西支部のメーリングリストが出来ました。下記へ送っていただけると次の方々全員に一度に通信文を送ることが出来ます。思いきり御利用ください。伊賀さんにたのんで作って頂きました。
    alpo-info@alpo-j.sakura.ne.jp

    NIFTYを利用の方は、アドレスの前にINET:を付加してください。
     INET:alpo-k@kk-system.co.jp

 着信者 安達、浅田、安藤、伊賀、奥田、河北、須田、土山、中野、浜野、吉田


発行:月惑星研究会関西支部

〒520-02 大津市本堅田4-8-11
TEL(0775)73-7605