天文ガイド 惑星サロン
2019年11月号 (No.206)
山崎明宏

バーローレンズのデパート:Siebert Optics

今回ご紹介するのは、Siebert Optics(https://www.siebertoptics.com/)です。 Harry Siebertさんオリジナルの光学製品を販売していますが、注目すべきはバーローレンズの品揃えです。 たぶん、世界一ではないでしょうか。 拡大率だけで1.37x、1.5x、1.6x、1.75x、2x・・・4.0xと、10パターン以上あります。 バレルサイズも1.25”、2”が用意されているので、あまりの品種の多さに、選定時は悩んでしまうことでしょう。

私の主力機はクラシカルカセグレンなので、口径比が20もあり、一般的なバーローレンズではFが大きくなり過ぎます。 F25やF30などを実現するには、1.25x、1.5xなどの微妙な拡大率を持つレンズが必要になります。 そこで、低倍率のバーローレンズを探していたところ、このサイトを見つけました。 先の望遠鏡では、2”−1.5xを使用して合成F30を得ています。 有名どころの拡大レンズと直接の比較はしていませんが、性能には満足しています。 唯一の欠点は、対応があまり良くないことでしょうか。 私の場合、2回に1回の割合で注文メールを送っても返信がありませんでした。

ただし、一般的な光学系では、ここまで細かい倍率は必要ないかもしれませんが・・・

[図1] Siebert Opticsのバーローレンズ群
Siebert Opticsのトップ画面と、購入したバーローレンズ。1.3x〜3xで揃えています。


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