天文ガイド 惑星サロン
2025年7月号 (No.274)
山崎明宏

惑星向きの望遠鏡…が来た!

この原稿を書いている3日前、イタリアから望遠鏡が届きました。 Toscanoptics製の11インチF12のドール・カーカム式です。

現在、純反射式でこの手の望遠鏡を製作しているのは、数社のみです。 その内の一社、タカハシ製作所は、口径210mmまでは純反射ですが、250mmと300mmは補正レンズが組み込まれ、周辺部のコマ収差を補正しています。 DSOの撮影も含め、幅広く対応できますが、光路に複数のレンズがあるので、金星のUV撮影などでは、純反射よりも撮影に制限が生じます。 私は、自宅で40cmカセグレンを使用していますが、遠征でも使用できる、純反射の望遠鏡を探していました。 第一候補は、タカハシ製作所がかつて生産していた、補正レンズ無しのミューロン300です。 でもなかなか出物が・・・、そんな中、見た目かっこいいカーボン鏡筒を見つけました。 冷却ファンも装着済みで、重さも15kg未満。 これなら出先でも取り扱えます。 これだ!と速攻で半金を入金して注文しました。

そして、今年の4月発送するとの連絡が。 恐る恐る残金を振り込むと、無事に到着。 ファーストライトは、富士山頂に見えていた、ほぼ環なしの土星でした。 あいにく山頂付近の乱流で、なんとも残念なイメージでしたが、とりあえず一安心した次第です。 結局、注文してから5年と2ヶ月・・・が経過していました。 今は、我慢しきれなくて途中で手に入れたミューロン300を横に並べて、悦に浸っています。

[図1] 11インチ ドール・カーカム望遠鏡

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