
今年の木星の合は6月24日(UT)でした。 5月は天候が悪く観測日数も激減しましたが、それでもわずかな晴れ間の日没前後に低空の木星を狙って撮像を試みました。
薄明中の木星は青空をバックにしたコントラストの低い姿で、眼視で細かな模様は確認できませんが、画像処理では意外にも夜間と変わらない姿が現れて驚きます。 図の画像は日没直前で太陽との離角は30°程度でした。
純粋に木星像+青空成分だけであれば処理はうまくいくのですが、実際には様々な「迷光」が混ざって上手くいかないことが問題となります。 これまでに施した迷光対策を述べてみます。
@カメラ前面の遮光マスク処理:これは以前この惑星サロンで指摘した光沢のあるカメラボディ表面での反射光を取り除くためのものです。 A周囲が明るい環境でカメラ本体のみを外して撮像素子の位置から目で覗いて迷光の発生源を探す:こうすると様々な内面反射が見て取れます。 これらを、ていねいに植毛紙を貼り遮光環等を取り付けて除去します。
画像処理そのものは選択範囲を木星の輪郭に近いところまで狭めて「自動レベル補正」するだけですが、後のシャープ処理での「白トビ」を回避するために、明るさを少し落としておくのがポイントです。
合明けの木星がどうなっているのか今から楽しみですが、木星オフシーズンの今、お持ちの機材の整備をぜひなさってみてください。
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| [図1] 薄明中の木星 |
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