
望遠鏡で木星を見ると、うす黄色〜クリーム色といった温調色をしています。 木星の表面、特にゾーン(帯)はアンモニアの氷晶雲なので、本来は白いはずです。
木星の大気上層はヘイズ(霞)で覆われています。 ある種の炭化水素からなるそうで、短い波長の光を吸収する性質があります。 青や紫外(UV)フィルターで木星を撮像すると、全体が暗く細かい模様が写りません。 ヘイズによる吸収で青い光が減少するためで、結果として少し黄色がかった色合いになるわけです。 また、地球大気中でも細かい塵が短い波長の光を散乱するので、一層木星が黄色っぽく見えることになります。
月惑星研究会の惑星画像アーカイブに掲載されている、たくさんの画像を見ると、木星の色調はさまざまです。 撮像する際のカラーバランスや、画像処理の諸条件などが影響しているようです。 同じ木星のうす黄色でも人によって感じ方が違うので、どんな色調に仕上げるかは、観測者ごとに独自のやり方とこだわりがあります。 例会で画像の色が話題になると議論百出で、統一した色調にすることは難しそうです。
筆者が眼視で見るゾーンの色は、おおむね良好なシーイングと透明度の時であれば、白よりわずかにクリーム色、RGBで(250/249/228)くらいの色だと感じるのですが、皆さんはどうでしょうか。
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| [図1] 昨年12月22日の木星 |
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