
南赤道縞攪乱(SEB攪乱)は、SEBが濃化復活する現象です。 淡化消失したSEB中に白斑、次いで暗柱が出現し、南北中央の3つの分枝に乗って急速に広がり、数ヵ月でSEBを濃化復活させる現象です。 SEB中に対流性の白斑や青黒い暗柱が立ち並び、南組織を暗斑群が高速で後退していく様子は、まさに攪乱と呼ぶにふさわしく、数ある木星面現象の中で最も派手といっても過言ではありません。
前回は2010年11月に発生し、激しい活動でSEBを濃化させただけでなく、南分枝の暗斑群によって大赤斑が淡化し、翌年の木星面を一変させてしまいました。
その後、SEBは濃化状態を続けています。 そろそろ次の攪乱が待ち遠しいというベテラン観測者の声が聞こえてきそうです。
SEB攪乱の発生間隔にはパターンが見られます。 1950年代前後はおよそ3年おきに発生していました。 1971年以降は、約3年間隔と約15年間隔が交互に繰り返されています。 2010年のひとつ前は2007年でした。 ということは、次のSEB攪乱は2025年、今年です! 攪乱が起こる前段階として、SEBが全周で淡化する必要がありますが、残念ながら現在のSEBはとても暗いベルトで、淡化の気配は感じられません。 攪乱発生にはまだ時間がかかるようです。
筆者としては、来年前半にSEBが淡化、年末〜翌年の前半に攪乱発生と、期待交じりに予想していますが、どんなものでしょうか。
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| [図1] 2010年のSEB攪乱 |
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