ALPO-Japan: Jupiter Section (August 4, 2000)

2000年08月04日の木星

伊賀祐一、永長英夫、田中 実、堀川邦昭、前田和儀
Y.Iga, H.Einaga, M.Tanaka, K.Horikawa, K.Maeda


August 4, 2000(UT)

Summary
大赤斑付近の観測です。大赤斑のオレンジ色が少し目立つようになってきています。大赤斑の前方(左)のSEBsからの暗い物質が後退してきて、大赤斑の北側をぐるりと回り、大赤斑後方に暗部を形成しています。ここから、さらに大赤斑の南側をぐるりと回り、今度は大赤斑の前方のSTrZにDark Streakとして伸びている様子が見えます。

田中氏から、今シーズンの初観測が届きました。


Hideo Einaga (250mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)
No.28 2000/08/04 18:27:10(UT)
I=294.9 II= 61.0 III= 0.3

250mm Newton, LV12mm
NEC PICONA 1/7sec, 3 frames compoiste
Seeing:4/10 Transp.:3/5

No.29 2000/08/04 18:54:46(UT)
I=311.7 II= 77.9 III= 17.0

250mm Newton, LV12mm
NEC PICONA 1/7sec, 3 frames compoiste
Seeing:5/10 Transp.:3/5

No.30 2000/08/04 19:28:22(UT)
I=332.2 II= 98.2 III= 37.3

250mm Newton, LV12mm
NEC PICONA 1/7sec, 3 frames compoiste
Seeing:6/10 Transp.:2/5

  • RSの色、眼視でもオレンジ色が良く見えます。以前より濃くなってきた?
  • RS前方のストリ−ク、後方の暗部が顕著です。
  • RS北側のSEB中の白斑の様子がうろこの様で面白い表情です。
  • SSTBに白斑が見えているような?
  • NEBの切れ目が以前より目立ってきた?。

Kuniaki Horikawa (160mm Newton, Drawing)

No.19 2000/08/04 18h37m(UT)

ω1=301.5 ω2= 67.7
シーイング=5-6/10 透明度=2-3/5
16cm反射 200倍
  • RSのアーチと前方のdark streakはどちらも弱いが、RS後端部のSEBsの暗部はまだかなり目立つ
  • EZは比較的明るくfestoon、EBとも淡い
CMT観測 (時刻はUT)
30. 2000/08/04 18:35STRZ DRS P2 66.5
31. 2000/08/04 18:37NEBN WBAY C2 67.7
32. 2000/08/04 18:40SSTB DSECTP2 69.5
33. 2000/08/04 18:49STRZ DRS C2 74.9
34. 2000/08/04 19:04STRZ DRS F2 83.9

No.20 2000/08/04 19h39m(UT)

ω1=339.3 ω2=105.1
シーイング=6-7/10 透明度=3/5
16cm反射 200倍
  • NEBのriftは前進しながら伸長している
  • RS後端の暗斑はRS本体を包むように盛り上がって見える
CMT観測 (時刻はUT)
35. 2000/08/04 19:28EZN DFESTC1332.6
36. 2000/08/04 19:58EZN DFESTC1350.9


Minoru Tanaka (200mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
No. 1 2000/08/04 18:37:01(UT)
I=300.9 II= 67.1 III= 6.3
200mm Newton, SP9.7mm
NEC Picona 1/7sec, 5 frames composite
Seeing:3/10 Transp.:2/5
  • 雲間をぬって撮像。コントラストが稼げないので小口径には厳しい。

No. 2 2000/08/04 18:55:19(UT)
I=312.0 II= 78.2 III= 17.4
200mm Newton, SP9.7mm
NEC Picona 1/7sec, 6 frames composite
Seeing:3/10 Transp.:3/5
  • No.1の撮像の時より雲が途切れがちでシーイングもやや良くなったが、一瞬の勝負であった。
  • 池村氏のピコナ改造は短時間で枚数が稼げるので使いよく楽であった。


Kazuyoshi Maeda (350mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)

No. 31 2000/08/04 18:49:00(UT)
I=308.2 II= 74.4 III= 13.5
350mm Newton(F5), XP8mm(f/31.2)
NEC PICONA 1/7sec, 5 frames composite
  • 家の上空のみ雲の帯び、巾1km 長さ5km 速度5km/h 京都市内方面はスッキリ。
  • 最初の30ショットでチョン、 日ごろのおこないを反省しよう。

Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
No. 24 2000/08/04 18:52:16(UT)
I=310.2 II= 76.3 III= 15.5
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(f/32)
NEC Picona 1/7sec, 6 frames composite
Seeing:3/10 Transp.:2/5
  • シーイングも透明度も悪い。
  • 大赤斑のオレンジ色が強くなったような気がする。
  • 大赤斑後方のSTrZの暗部が少し濃くなっている。

No. 25 2000/08/04 19:24:09(UT)
I=329.6 II= 95.6 III= 34.8
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(f/32)
NEC Picona 1/7sec, 5 frames composite
Seeing:3/10 Transp.:2/5
  • 大赤斑後方のSEBは明るくはないが、明部が見られる。
  • NEBのCM付近にRiftがある。


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