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しばらく、火星と太陽に明け暮れていましたが、ようやく木星を見始めています。近頃の火星に比べると3倍もの大きさがあり、安心して覗けるのが嬉しいですね。
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記録観測は4/12,25,26,28の4回です。
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12 April 20h09m I=207,II=206
25 April 19h43m I= 83,II=342
26 April 19h39m I=239,II=130
28 April 19h25m I=186,II= 62
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概観
- 昨シーズン末期に比べ、各belt,zoneが実にコントラストよく均整がとれている感じ。
- 両極付近は今シーズンも南極側に濃度がある。
- 北半球は全般に、昨シーズン末期に見られたように、今も若干赤味を帯びている。
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各模様
- STBは昨年同様に螺旋階段状。
- STBの終点(SSTBと合流)はII=240付近。
- 永続白斑はいずれも明るく目立っている。FAが143で、30度前方にDE、さらにその前方15度にBCが見える。いずれも南に開いているから、他の白斑と見違えていることはないでしょう。
- SEBはRS直後からSEBnが細く、引き続きSEBZが活動している。これの終点はII=140付近。
- SEBs南縁は今も凸凹状態の所が多く見られる。
- 28日は何とかRSと対面しました。極めて悪条件で、眼視ではWS-BayとRS-Bayが一体化していました。画像ではRS-Bayの前端が未だしっかりしているようで、そのすぐ左のSEBsがぼやけており、そこがWS-Bayなんでしょう。悪条件の為、2x2のビニングで撮りました。ザラザラの画像です。
- 因みに、RSはモニタでCMTを取りました。II=60.4です。衝までは前寄りの数値になるとのことですが、それを差し引いても、後退から逆転して前進に転じたものと思われます。
- EZは濃いfestoonが立ち並び、ovalとのコントラストが顕著。
- NEBは北縁が多少波打っている昨年と同じ姿。
- NTBはII=280〜40で通常のbelt.他の経度はどれがNTBなのか不明。
- NTZの70?〜130がshade状態。NTB,NNTBのどちらかの活動か?
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CMT観測-
OBSERVER=H.Asada
ADDRESS=Kyoto JAPAN
INSTRUMENT=30.5cm Refl.
AFFILIATION=GETSUWAKU-KANSAI
#DATE (UT) HH:MM LOC B OBJ P S LLL.L COMMENT OBSERVER
1997/04/26 20:00 STB W OVAL C 2 142.9 LEBS(FA) H.Asada
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