観測者 | 浅田秀人 | 堀川邦昭 |
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概観 |
堀川さんの、まだ見るぞ!に刺激されて、再び木星レポートを書きました。 この期間の観測はCCDによる撮像が1回と眼視観測時のCMT3件だけ。 ベルトは10/29の画像で見る限り、SEB,NEBの他にSSTB,STB,NTBが目立ち、シーズン末にしては、コントラストの優れた木星面である。 |
週末は晴天に恵まれたため、2日間とも木星を見る事ができました。
この時期ですから、シーイングはよくありません。おおまかな状況を掴めた程度です。 スケッチの時刻、経度は以下の通りです。
長いことやってますが、午後4時台(7時UT)にスケッチを取ったのは初めてです。 |
RS |
RSはアーチの取り巻きもなく、赤味が濃く目立っている。 位置はII=66.9?(10/23,CMT),62.1(10/30,CMT)。 | RSは薄暗く、本体がむき出しのようだが、SEBと分離するのは困難。経度は63.9°(11/16 09:05UT)で、ゆっくりとした後退傾向は変わらず。 |
永続白斑 | LEBS等は画像に微かに写っているFAと、その直前のnotchを一度見たきりで、位置計測はできていない。 | 永続白斑は、付近のSTBが淡く乱れているのはわかったが、本体は確認できず。無念。 |
SSTB-STB | STBはこの経度では以前と変わらず濃度があり、SSTBと同等である。言い換えれば、SSTBは以前に増してよく目立っている。(SSTZが明化している為か?) | 両日ともSSTBは顕著で、木星面で3番目のベルトに見える。 |
STrZ | STrZはやや暗化したか(?)、以前に比べ白斑が目立つ。SEBsに湾を形成する中規模の白斑(II=about210)を10/29の画像で顕著に捉えている。 尚、大規模の白斑はII=24.0(10/30,CMT)で、RSに近づいている。 |
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SEB | 10/29に得た画像(ω2=237)はRSの丁度裏側にあたるが、SEBは南組織,SEBZ,北組織に分かれているのが確認できる。 |
SEBはほぼ一様で特徴なし。 RS後方のSEBは前方より淡く、白斑の存在する可能性はあるが、確認できず。 |
EZ |
ゾーンはEZの南部が最も明るい。 EZnはfestoonが今なお多く、合成画像,R60でplumeが立っている様子が見える。 | ゾーンではEZが最も明るい。シーズンの初めや終わりの時期にEZが明るく見えるのは、ここ数年の共通した特徴。 |
NEB | NEBは太さ、濃さともSEBと同等。北縁は比較的なだらかである。 | NEBは変わらず太い。南縁には突起が見られ、EZnに向かってshadeが見られるが、フェストゥーンはわからない。 |
NTrZ | NTrZはNTZと同程度に暗い(赤味が強い)。 | NTrZに赤みがある。隣のNTZ(無彩色)と比べて赤っぽい。 |
NTB | NTBはこの経度では若干細い。 | NTBは16日は太かったが濃度は今一つでSSTBには及ばず。17日は細くて不明瞭。 |