火星は月初めの視直径6.7秒から月末には5.7秒まで小さくなりました。夕方の西空に高く見えていますが、さすがに細かな模様まではとらえられなくなってきました。表面模様には特に変化は見られず、ダスト雲の発生もなかったようです。中央緯度が17°Sと少しずつ下がり、北半球の模様が見えるようになってきました。
火星の季節を示すLsは347-357度で南半球では夏の終わり、北半球では冬の終わりを迎えています。北極は永久北極冠の周りにドライアイスの霜から成る季節的極冠が形成されているはずですが、この季節は北極上空を北極雲が覆っていますので、その姿を確認することはできません。
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画像1 2004年2月の火星面 |
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撮影/(左から)安達 誠(大津市、20cm屈折)、永長英夫(兵庫県、25cm反射)、熊森照明(堺市、60cmカセグレイン)
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