惑星写真の撮影は、今やWEBカメラのToUcam PROをはじめとしたCCDを使ったものが普及しています。このCCD素子は、もともと近赤外領域(1000nmあたりまで)の光に感度があり、一般の撮影ではこの領域の光をカットするためのフィルターが付けられています。
このフィルターを外せば近赤外の撮影ができるわけです。ToUcamの場合は、レンズの後ろにこのフィルターがついているのでレンズを回して外すだけで準備完了です。旧タイプのSONYのビデオの場合、ナイトビジョンに切り替えるだけでした。あとは可視光の侵入を阻止するために赤外フィルターを付けるわけですが、FUJIのアセテートフィルターなら7.5cm角のものが2000円(IR80を使用)ほどでした。
近赤外の効果の一つは、黄砂などのような塵によるカスミなどはある程度取り除けることです。2001年の火星では、黄雲を通して表面の模様が撮影できたケースがありました。2003年の火星の場合も可視光より地上の模様をクリアーに撮影することができました。木星の場合は、可視光と近赤外による写り方の違いが何を意味するのか良くわかりませんが、模様によってその濃淡が異なります。もしかしたら、異変の前兆現象が近赤外像で先にとらえられるかもしれません。手軽にできますから是非試してみてください。
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画像1 近赤外域による火星と木星 |
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撮影データ/40cmカセグレイン、三重県熊野市
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