天体画像処理ソフトウェアRegiStaxですが、2004年12月に最新版V3がリリースされました。
RegiStaxはオランダのCor Berrevoets氏によって、2002年5月に公開されたフリーなソフトウェアです。ToUcam PROやATKシリーズなどのWEBカメラで撮影された惑星の動画像を処理するためには欠かせないソフトの一つです。動画ファイルの入力を行うと、画像の位置決め(アライン)、画像の品質による最適化、画像の重ね合わせ(スタック)、Waveletによる画像処理などの一連の処理が自動化されます。
V3になって、ユーザーインターフェイスが大幅に変更されましたので、操作に戸惑いを感じる人もいるかもしれませんが、数多くの機能が強化されています。扱える最大フレーム数が10000まで可能に拡張され、さらに参照フレームの自動作成機能まで付きました。実際の惑星観測者の声を取り入れて、新たに3種類の画像品質評価法が取り入れられました。複数シリーズ間での強度バランス調整や、画像処理時に画像周辺に見られた偽の効果(リング)の除去なども有効です。しかしながら、V3の最大の特徴は処理速度の向上です。実際に使ってみると、同じ惑星の処理時間が1.5倍ぐらい速くなっています。
RegiStax V3は http://registax.astronomy.net/ から入手可能です。
画像1 RegiStax V3 (拡大) |
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