我々東京理科大学天文研究部惑星班の主な活動は、シーズン中の惑星の観測と、
惑星についての勉強です。惑星班は、晴れた日の授業後に屋上のドームに赴き、
日々惑星のスケッチや動画撮影などの観測を行っています。輝く木星を覗き、ガ
リレオ衛星が見えて縞がくっきりと確認できると、やはり惑星は面白いと再確認
させられます。時期によっては毎日、授業が終わってから学校が閉まるまでずっ
と屋上で観測をすることもあります。交代で観測をしつつ、談笑をしたり双眼鏡
でミニ観望会をしたりと退屈しないので、あっという間に一日の観測は終わって
しまいます。
僕はまだまだ勉強中で惑星に関する知識が不十分ですが、天文研には頼りになる
先輩やOBがたくさんいるのでとても頼もしいです。普段は気さくで優しい先輩方
ですが、観測の話となると目の色が変わります。機材の安全な使い方や精度を上
げる工夫などをビシバシと叩き込んでくださるので本当にためになります。また
天文研は歴史があるので、技術や機材の蓄積がとても多く、やる気さえあればア
マチュアの中ではかなり高い水準の観測が可能です。
惑星の勉強のために、月惑星研究会の例会にも積極的に参加しています。他大の
惑星班の近況を聞いたり、社会人の方々の話を聞くのは非常に刺激になり、モチ
ベーションになります。
主に観測しているのは木星と土星ですが、観測不能な時期は他の班の活動に加わ
ったり、機材の扱いを学んだり、惑星の勉強をしたりしています。工学院大学や
明治大学と合同で、木星の縞の動きに関する勉強会も行いました。最近では木星
閃光観測キャンペーンにも参加しており、専ら閃光現象の観測が班員の関心を集
めています。
もちろん班別活動以外に、新歓合宿や夏合宿、流星観測やその他の小規模な遠征
などのイベントにも盛んに参加します。少人数で黙々とする観測もいいですが、
大勢で行う賑やかな観測もたまにはいいものです。
惑星は時々刻々と変化し、我々を飽きさせることがありません。天文研惑星班は、
そんな惑星を一緒に観測してくれる仲間をいつでも募集中です。
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[図1] 大学屋上での観測風景 |
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