天文ガイド 惑星サロン
2017年11月号 (No.182)
森谷諒
木星会議世話人/明治大学天文部観測部長

第40回木星会議を終えて

第40回木星会議が9月9日(土)、10日(日)の2日間、明治大学駿河台キャンパスで開催されました。 全国から延べ84名の方の参加があり、うち22名が学生でした。

学生の参加が多く見込まれたため、観測経験の少ない学生でも参加しやすくなるように、1日目のプログラムは、木星スケッチ大会と木星画像処理講座の学生向け企画を実施しました。 スケッチ大会では最初にスケッチを行う意義とスケッチの方法の説明があり、それから実際に木星の動画を見ながらスケッチとなりました。 その後、スケッチの講評があり、今後の木星面を見るとき注目すべき点を確認することができました。 木星画像処理講座では、実際に明治大学天文部が撮影した動画を用いて画像処理の方法を説明頂きました。 大切なのは闇雲に撮影するのではなく事前の準備をすること、撮影日数を増やすということで、画質向上のために画像処理にのめりこみ過ぎてはいけないとのことでした。 この後、表彰式、記念撮影の後、御茶ノ水駅前に移動し懇親会となりました。 懇親会では世代や地域、所属を越えて親睦を深めることができました。

2日目は、今シーズンの木星面のまとめのセッションと、7件の研究発表が行われました。 テーマは探査機JUNOや木星面での現象、木星撮像の方法などでした。 その後次期開催地を募り、2日間にわたる第40回木星会議は閉会となりました。

木星会議2日間を通して、様々な方にお世話になりました。 運営にご協力頂きました皆様、ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。 今回の第40回木星会議が皆様の天文活動発展の一助になれば幸いです。 来年は鳥取県の米子での開催となります。 皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

[図1] 第40回木星会議の記念写真

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