ウィリアム・フレデリック・デニング(William Frederick Denning 1848〜1931)、イギリスのアマチュア天文家。 観測対象は多岐にわたっていて、なかでも流星・彗星観測が有名で「流星王」の異名もあります。 また木星観測(25cm反射)でも多くの足跡を残しています。
A.S.ウィリアムズと共にCMT観測をいち早く取り入れ、大赤斑の経度が大きく変化することを指摘、またNTBsの高速移動斑点を発見、今日北温帯流-C(またはNTBs Jetstream)と呼ばれる現象を史上初めて観測しています(1880、1891)。 他に大赤斑の過去の観測記録の調査(1899)や、南熱帯攪乱(1901〜1939)の初期変化の観測などがあります。
設立当初の英国天文協会(BAA)を飾る観測者の一人で、月と火星のクレーターにデニングの名が付けられています。
[図1] W.F. デニング |
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[図2] デニングのスケッチ |
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左) 大きな大赤斑と北温帯流-Cの暗斑群。右) 大赤斑とその後方に南熱帯攪乱。 |
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