天文ガイド 惑星サロン2005年9月号 (No.36)柚木健吉

CCD面上のゴミ

撮像の際の入力部がフィルムからCCDに代わってから悩まされることはゴミ問題でしょう。特にToUcam等のWEBカメラは小さなCCD上に惑星を捉えて強拡大するのですから、微細なゴミでも困りものです。

私はToUcam ボディーの継ぎ目等の隙間を自己融着テープを巻き付けて塞いでいます。ところで、スリーブアダプターの前面は素通しですから、ここからのゴミの進入を防ぐために光学ウィンドウをOリングで取り付けました。光学ウィンドウは前にも書いたオプトマックス社のサファイヤウィンドウを使っています。面精度1/10λということで信頼性があり、透過波長域も180nm〜4500nmと幅広い上に厚さも1oと薄いので透過性も良いのではと考えたからです。スリーブの先にはフィルター枠に取り付けたウェッジプリズムやバーダー社のUV-IRcutフィルター等を状況に応じて装着したいので、フィルター枠が何重にも重なるのを避けるためウィンドウそのものはスリーブに内蔵することとしました。

このようにしてもゴミが付くこともあります。CCD面に付いたゴミの清掃は一眼レフでも悩ましいようですが、WEBカメラは残念ながらメーカーメンテナンスのサポートはなく、自己責任で行わねばなりません。様々試した結果、直接拭くのではなくオプティクリーンで清掃するのが最も良いと思います。オプティクリーンをやや厚めにつけた後、十分乾燥してから剥がすと完璧にゴミは除去されています。

株式会社オプトマックス サファイヤウィンドウ Φ25mm T 1.0mm $33


画像5 光学ウィンドウとオプティクリーン
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